2016年04月09日
UFN 86 前日特集 「ベン・ロズウェル VS マット・ミトリオン」 試合フル動画
明日、日本時間は4月10日〜11日(日〜月)にかけて行われるUFC Fight Night 86。
メインカードは、元UFCヘビー級王者ジュニオール・ドス・サントスと連勝で波に乗るベン・ロズウェルの試合。
今回UFCより、2015年6月に行われた「ベン・ロズウェル VS マット・ミトリオン」の試合動画がYoutubeにUPされたので、こちらで紹介いたします。
マット・ミトリオンもUFCヘビー級における期待の選手でした。
・・・続きを読む
2015年12月24日
ベスト・ストライカー・ランキング UFC 2015
「UFC ベスト・ストライカー ランキング 2015」
blog「パウンド・アウト」作成のランキングです。
打撃そのものの能力や技術にフォーカスしています。
ストライカー同士あるいは、打撃だけの展開に両者が臨んだ場合有利な選手というのを。
自分の一方的かつ偏見のあるランキングです。
そもそもの設定に無理もあるので、お遊び程度にご覧ください。
あるいは、「この選手のが強いよ」「この選手忘れてるよ」「ランキングほどじゃないけど、強いのいるよ」「そのランキングのストライカーはこの点が弱いよ」などありましたら、どなてでも気軽にコメントを残していって下さい。
< オール・ウェイト >
「TOP3」
1.アンデウソン・シウバ
2.コナー・マクレガー
3.アンソニー・ペティス
射程距離、速度、カウンター、決定力が超一級品。
シウバとペティスの方が全体的に技が多彩だが、マクレガーは左ストレートのカウンター含む決定力でランク・イン。
このTOP3は、いかなる相手・どのラウンドでも一発で試合を終えられる破壊力がある。
この3名に対しスタンディング・フェイズを奪えないことは、死を意味する。
この3名についての打撃の強さは言うまでもないので、不安点を紹介。
シウバは、前ディアス戦ではローリスクで堅実なファイトを見せている。もう40歳なので、反応速度が気になるところ。
マクレガーはライト級に上げたときに、リーチのディスアドバンテージへの対応策に注目。
ペティスはスクランブルまでの距離を潰される場合、少々弱点あり。
「TOP10」
4.ヴィトー・ベゥフォート
5.堀口恭司
6.ジョゼ・アルド
7.T.J.ディラショー
8.エジソン・バルボーザ
9.アンドレイ・アルロフスキー
10.マーク・ハント
ヴィトーはTOP3に限りなく近い。少々慎重性に欠けるが、それを凌駕する決定力。近距離でも強力。
堀口、アルド、ディラショーはいつでも試合を終わらせられるわけではないが、機があれば必ず決める打撃の決定力がある。
堀口は機動力と射程距離と決定力で、UFCの打撃スタイルに革命をもたらす可能性がある。堀口の打撃に対抗するのはストライカーと言えども難しい。2016年以降、UFCの打撃習得優先科目はボクシングから伝統空手になるかも知れない。
アルドは距離がないが、ステップインを含む打撃の超速度と重さとコンビネーション、さらにカウンターがある。
ディラショーのボクシングは芸術そのもの。サイドステップとステップインの軌道が曲線を描き、防御圏から攻撃圏への距離が連続している。さらに攻撃を出すとこれもヘッドムーブなどを織り交ぜ、防御圏をまた連続して移動し、これを繰り返す。
バルボーザはサークリングがよく、遠距離の蹴りと近距離のパンチでスクランブル以外においてほとんど優位を保つ。速度と決定力も抜群、トリッキーな蹴り技で崩す多彩さもある。
アルロフスキーはジャブ&ステップで、ほとんどの場面で優位を維持できる。これを掻い潜ってきた相手に待っているのは超強力高精度のカウンター。
ハントは、リーチが短いながら、長距離でも器用に戦えるディフェンス&ジャブがある。機を伺い中に入ると、粉砕パンチと恐るべき打たれ強さを披露する。おまけに強力なカウンターもあり。
「TOP20」
11.ホーリー・ホルム
12.ハファエル・ドス・アンジョス
13.アンソニー・ジョンソン
14.コーディ・ガーブランド
15.アリスター・オーフレイム
16.カーロス・コンディット
17.ルスラン・マゴメドフ
18.アレクサンダー・グスタフソン
19.ヨアナ・イェンジェイチック
20.マックス・ホロウェイ
TOP10との違いは、カウンターがあるかどうか。
ホルムはサークリング&左ストレート。決定力は対ラウジーで見ての通り。
アンジョスは超攻撃力の肉弾戦&スクランブル。ディフェンスが盤石なのは、スクランブルありきなのでこの位置。
AJ、オーフレイムは長距離での超攻撃力。中ではスクランブルも強い。
ガーブランドは長距離戦に少々弱いが、中距離以内ではカウンターと決定力含む超絶技巧を見せる。
コンディットはリーチが長くアウトボックスもすれば、ラフなファイトでも攻撃力を見せる。
マゴメドフ、グスタフソンはどの距離でも上手な打撃手。
イェンジェイチックは長距離において雨のように連続打撃を打てる。素早くスタミナ豊富。打撃は鋭いが、カウンターと決定力ないのが惜しい。
ホロウェイも長距離&サークリング。中に入らせなければ勝てるが、ホロウェイも決定力に少々欠ける。
「ノミネート」
ルーク・ロックホールド、ヨエル・ロメロ、リョート・マチダ、ロビー・ローラー、トム・ブリーズ、ニック・ディアス、ドナルド・セラーニ、ネイト・ディアス、フランキー・エドガー、カブ・スワンソン、ジョン・リネカー、トーマス・アルメイダ、セルジオ・ペティス、ヘンリー・セフード
−−−−−−−−−−−
以下、階級別。
< ヘビー >
1.アンドレイ・アルロフスキー
2.マーク・ハント
3.アリスター・オーフレイム
4.ルスラン・マゴメドフ
5.ジュニオール・ドス・サントス
他.トラヴィス・ブラウン、スティペ・ミオシッチ、ファブリシオ・ヴェウドゥム
< ライト・ヘビー >
1.アンソニー・ジョンソン
2.アレクサンダー・グスタフソン
3.ライアン・ベイダー
4.ハファエル・フェイジャオン
5.ダン・ヘンダーソン
他.オヴァンス・サンプレー、ダニエル・コーミエ、マウリシオ・ショーグン、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ラシャド・エヴァンス、ジョン・ジョーンズ
< ミドル >
1.アンデウソン・シウバ
2.ヴィトー・ベゥフォート
3.ルーク・ロックホールド
4.ヨエル・ロメロ
5.リョート・マチダ
他.クリス・ワイドマン、ゲガール・ムサシ、マイケル・ビスピン、ネイサン・マーコート、ユライア・ホール、ロバート・ウィテカー
< ウェルター >
1.カーロス・コンディット
2.ロビー・ローラー
3.トム・ブリーズ
4.タイロン・ウッドリー
5.ニック・ディアス
他.ジョルジュ・サンピエール、ジョニー・ヘンドリクス、ニール・マグニー、ローリー・マクドナルド、タイロン・ウッドリー、アルベルト・トゥメノフ、ジェームス・ムーンタスリ
< ライト >
1.アンソニー・ペティス
2.エジソン・バルボーザ
3.ハファエル・ドス・アンジョス
4.ドナルド・セラーニ
5.ネイト・ディアス
他.マイケル・ジョンソン、ギルバート・メレンデス、エディ・アルバレス、トニー・ファーガソン、ジョセフ・ダフィー、レオナルド・サントス、ケイジャン・ジョンソン
< フェザー >
1.コナー・マクレガー
2.ジョゼ・アルド
3.マックス・ホロウェイ
4.フランキー・エドガー
5.マイルス・ジュリー
他.チャド・メンデス、ヒカルド・ラマス、カブ・スワンソン、ケヴィン・ソウザ
< バンタム >
1.T.J.ディラショー
2.コーディ・ガーブランド
3.ジョン・リネカー
4.トーマス・アルメイダ
5.ヘナン・バラオン
他.フランシスコ・リベラ、水垣偉弥、ブラッド・ピケット、エディ・ワインランド
< フライ >
1.堀口恭司
2.セルジオ・ペティス
3.ヘンリー・セフード
4.ジャスティン・スコッギンス
5.チコ・カムス
他.ジョン・ドッドソン、ジョセフ・ベナビデス、デメトリアス・ジョンソン
< 女子 >
1.ホーリー・ホルム
2.ヨアナ・イェンジェイチック
blog「パウンド・アウト」作成のランキングです。
打撃そのものの能力や技術にフォーカスしています。
ストライカー同士あるいは、打撃だけの展開に両者が臨んだ場合有利な選手というのを。
自分の一方的かつ偏見のあるランキングです。
そもそもの設定に無理もあるので、お遊び程度にご覧ください。
あるいは、「この選手のが強いよ」「この選手忘れてるよ」「ランキングほどじゃないけど、強いのいるよ」「そのランキングのストライカーはこの点が弱いよ」などありましたら、どなてでも気軽にコメントを残していって下さい。
< オール・ウェイト >
「TOP3」
1.アンデウソン・シウバ
2.コナー・マクレガー
3.アンソニー・ペティス
射程距離、速度、カウンター、決定力が超一級品。
シウバとペティスの方が全体的に技が多彩だが、マクレガーは左ストレートのカウンター含む決定力でランク・イン。
このTOP3は、いかなる相手・どのラウンドでも一発で試合を終えられる破壊力がある。
この3名に対しスタンディング・フェイズを奪えないことは、死を意味する。
この3名についての打撃の強さは言うまでもないので、不安点を紹介。
シウバは、前ディアス戦ではローリスクで堅実なファイトを見せている。もう40歳なので、反応速度が気になるところ。
マクレガーはライト級に上げたときに、リーチのディスアドバンテージへの対応策に注目。
ペティスはスクランブルまでの距離を潰される場合、少々弱点あり。
「TOP10」
4.ヴィトー・ベゥフォート
5.堀口恭司
6.ジョゼ・アルド
7.T.J.ディラショー
8.エジソン・バルボーザ
9.アンドレイ・アルロフスキー
10.マーク・ハント
ヴィトーはTOP3に限りなく近い。少々慎重性に欠けるが、それを凌駕する決定力。近距離でも強力。
堀口、アルド、ディラショーはいつでも試合を終わらせられるわけではないが、機があれば必ず決める打撃の決定力がある。
堀口は機動力と射程距離と決定力で、UFCの打撃スタイルに革命をもたらす可能性がある。堀口の打撃に対抗するのはストライカーと言えども難しい。2016年以降、UFCの打撃習得優先科目はボクシングから伝統空手になるかも知れない。
アルドは距離がないが、ステップインを含む打撃の超速度と重さとコンビネーション、さらにカウンターがある。
ディラショーのボクシングは芸術そのもの。サイドステップとステップインの軌道が曲線を描き、防御圏から攻撃圏への距離が連続している。さらに攻撃を出すとこれもヘッドムーブなどを織り交ぜ、防御圏をまた連続して移動し、これを繰り返す。
バルボーザはサークリングがよく、遠距離の蹴りと近距離のパンチでスクランブル以外においてほとんど優位を保つ。速度と決定力も抜群、トリッキーな蹴り技で崩す多彩さもある。
アルロフスキーはジャブ&ステップで、ほとんどの場面で優位を維持できる。これを掻い潜ってきた相手に待っているのは超強力高精度のカウンター。
ハントは、リーチが短いながら、長距離でも器用に戦えるディフェンス&ジャブがある。機を伺い中に入ると、粉砕パンチと恐るべき打たれ強さを披露する。おまけに強力なカウンターもあり。
「TOP20」
11.ホーリー・ホルム
12.ハファエル・ドス・アンジョス
13.アンソニー・ジョンソン
14.コーディ・ガーブランド
15.アリスター・オーフレイム
16.カーロス・コンディット
17.ルスラン・マゴメドフ
18.アレクサンダー・グスタフソン
19.ヨアナ・イェンジェイチック
20.マックス・ホロウェイ
TOP10との違いは、カウンターがあるかどうか。
ホルムはサークリング&左ストレート。決定力は対ラウジーで見ての通り。
アンジョスは超攻撃力の肉弾戦&スクランブル。ディフェンスが盤石なのは、スクランブルありきなのでこの位置。
AJ、オーフレイムは長距離での超攻撃力。中ではスクランブルも強い。
ガーブランドは長距離戦に少々弱いが、中距離以内ではカウンターと決定力含む超絶技巧を見せる。
コンディットはリーチが長くアウトボックスもすれば、ラフなファイトでも攻撃力を見せる。
マゴメドフ、グスタフソンはどの距離でも上手な打撃手。
イェンジェイチックは長距離において雨のように連続打撃を打てる。素早くスタミナ豊富。打撃は鋭いが、カウンターと決定力ないのが惜しい。
ホロウェイも長距離&サークリング。中に入らせなければ勝てるが、ホロウェイも決定力に少々欠ける。
「ノミネート」
ルーク・ロックホールド、ヨエル・ロメロ、リョート・マチダ、ロビー・ローラー、トム・ブリーズ、ニック・ディアス、ドナルド・セラーニ、ネイト・ディアス、フランキー・エドガー、カブ・スワンソン、ジョン・リネカー、トーマス・アルメイダ、セルジオ・ペティス、ヘンリー・セフード
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以下、階級別。
< ヘビー >
1.アンドレイ・アルロフスキー
2.マーク・ハント
3.アリスター・オーフレイム
4.ルスラン・マゴメドフ
5.ジュニオール・ドス・サントス
他.トラヴィス・ブラウン、スティペ・ミオシッチ、ファブリシオ・ヴェウドゥム
< ライト・ヘビー >
1.アンソニー・ジョンソン
2.アレクサンダー・グスタフソン
3.ライアン・ベイダー
4.ハファエル・フェイジャオン
5.ダン・ヘンダーソン
他.オヴァンス・サンプレー、ダニエル・コーミエ、マウリシオ・ショーグン、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ、ラシャド・エヴァンス、ジョン・ジョーンズ
< ミドル >
1.アンデウソン・シウバ
2.ヴィトー・ベゥフォート
3.ルーク・ロックホールド
4.ヨエル・ロメロ
5.リョート・マチダ
他.クリス・ワイドマン、ゲガール・ムサシ、マイケル・ビスピン、ネイサン・マーコート、ユライア・ホール、ロバート・ウィテカー
< ウェルター >
1.カーロス・コンディット
2.ロビー・ローラー
3.トム・ブリーズ
4.タイロン・ウッドリー
5.ニック・ディアス
他.ジョルジュ・サンピエール、ジョニー・ヘンドリクス、ニール・マグニー、ローリー・マクドナルド、タイロン・ウッドリー、アルベルト・トゥメノフ、ジェームス・ムーンタスリ
< ライト >
1.アンソニー・ペティス
2.エジソン・バルボーザ
3.ハファエル・ドス・アンジョス
4.ドナルド・セラーニ
5.ネイト・ディアス
他.マイケル・ジョンソン、ギルバート・メレンデス、エディ・アルバレス、トニー・ファーガソン、ジョセフ・ダフィー、レオナルド・サントス、ケイジャン・ジョンソン
< フェザー >
1.コナー・マクレガー
2.ジョゼ・アルド
3.マックス・ホロウェイ
4.フランキー・エドガー
5.マイルス・ジュリー
他.チャド・メンデス、ヒカルド・ラマス、カブ・スワンソン、ケヴィン・ソウザ
< バンタム >
1.T.J.ディラショー
2.コーディ・ガーブランド
3.ジョン・リネカー
4.トーマス・アルメイダ
5.ヘナン・バラオン
他.フランシスコ・リベラ、水垣偉弥、ブラッド・ピケット、エディ・ワインランド
< フライ >
1.堀口恭司
2.セルジオ・ペティス
3.ヘンリー・セフード
4.ジャスティン・スコッギンス
5.チコ・カムス
他.ジョン・ドッドソン、ジョセフ・ベナビデス、デメトリアス・ジョンソン
< 女子 >
1.ホーリー・ホルム
2.ヨアナ・イェンジェイチック
2015年11月16日
コラム 「MMA、総合格闘技、UFCの観戦入門書」
UFC193「ラウジー VS ホルム」見ました?
ファイトパスやWOWOWに加入し、コンスタントにUFCをみはじめて1年ほどですが、ここ最近では最も興奮しました。
PRIDEやDREAMの消滅以降、格闘技観戦から遠ざかっていた方々も、動画をちらっと見られた方は多いのではないでしょうか。
本日は、MMA観戦のススメというものを書いてみたいと思います。
−−−−−−−−−−−−−−−
自分がMMA(ミックスド・マーシャル・アーツ=総合格闘技)を見始めたのは、ヒクソン・グレイシーと船木や高田が戦った頃からです。
それまでは「異種格闘技戦」の様相が強く、解析、戦術、技術はまだまだ粗かったころです。
ただ、リアルタイムで見ている中で、そんなことは分からないわけです。
今回の「ラウジー VS ホルム」も、蓋を開けてみればフィジカルにさほどの差はなく、技術には大きな差がありましたね。
ラッキーパンチでもラウジーの油断でもありません。間違いなく、己の持っている武器を最大限に駆使し、戦術と技術でホルムがラウジーを支配した試合でした。
昔は、「あのハイキックはやべえ」だの「あのパンチはやべえ」だの、一発の攻撃しか見えなかったものです。
今日のMMAでは、ハイキックの封じ方やパンチの封じ方、あるいは封じられないための布石や主導権シェアを奪う争いなど、緻密化しています。
当然、「相手を倒せば(=テイクダウンすれば)有利」というのはヒクソン・グレイシーの時代から皆が分かっていることです。
ただ、テイクダウン成功の価値や失敗のリスクは、実際の価値は変わらずとも、価値観的な意味において大きく違います。
現在の方が、ひとつのオフェンスやディフェンスは、よりシビアに問われるようになってきています。
これはMMAにおける「戦局(=フェイズ)」の解析が進み、その特性や価値を理解・実感した結果でしょう。
ただ戦うだけなのですが、実はMMAは観戦初心者にとってかなり複雑な競技です。
特に競技化の進むUFCでは、演出やファイトの激しいPRIDEと比べ、退屈と感じる試合は少なくないかも知れません。
そこで、戦っている選手が何をしたいのか、狙いがなんなのかを理解することが、楽しむ鍵となります。
反対に、何がしたいか分からない選手と言うのは、非常に面白みに欠けます。
基本的に、すべての選手がしたいことというのは、有利な戦局(=フェイズ)の維持となります。
フェイズは非常に大まかに分けて、以下の3つに分かれます。
1)スタンディング・フェイズ(立って離れている状態)
2)スクランブル・フェイズ(密着している状態)
3)グラウンド・フェイズ(寝ている状態)
選手はそれぞれ、才能やキャリア(経歴)、練習量、自己の志向により、持っている武器が違います。
パンチの強い選手、キックの強い選手、投げが強い選手、寝技が強い選手etc
選手は自らの武器を最大限発揮できるフェイズへと相手をコントロールしたり、相手の苦手なフェイズへとコントロールしようとします。
では、順を追って説明しましょう。
1)スタンディング・フェイズについて
試合、ラウンドが開始するときは、必ずこの形から始まります。
ここにおいても、(1)遠い距離、(2)近い距離とのさらにフェイズは細分化されます。
遠い距離が得意な選手は、遠くから蹴りを放てたり、手が長く打撃の射程距離が非常に長い選手です。
相手の方が射程距離が長い場合、この遠い距離を維持できれば負ける可能性が少なく、効率的に自己を勝利へと導けます。
フットワークを駆使し、相手を寄せ付けないようにしながら、素早く打撃を行うと効果的です。
また、近い距離がより得意な選手は、相手の打撃をうまく掻い潜り、相手に接近する必要があります。
そのためには、追い足の速さや、近くでもパンチをよけれるディフェンス力が必要です。
さらには、近い距離でのパンチを嫌がった相手が組みついてきて、投げられる可能性もあります。
あるいは、遠い距離から一気に相手を寝かせようとし、タックルを仕掛ける選手もいます。
2)スクランブル・フェイズ
ボクシングでいう、クリンチの状態です。ここでは膂力(重いものを動かす筋力など)や体幹(バランスの強さなど)が問われます。
相手の打撃が強い場合、相手に組みつけば打撃を封じることができます。
さらに、ここが強い場合、相手を投げて良いポジションから相手に攻め込むことができます。
また、打撃を維持したい選手ならば、ここを鍛えて投げられないようにする必要があります。
競技におけるプライオリティはかなり高く、ここが強ければどうにかなる選手も多いです。
というのも、打撃が強い選手は寝かせてしまえばいいし、寝技が強い選手がいれば立った状態を維持すればいいからです。
立ちか、寝か、どちらかを選ぶのはこのスクランブル・フェイズで有利な選手と言っても概ね間違いではありません。
さらに、ここで強い選手は、タックルを含むスクランブルを仕掛けている間(数分に及ぶこともざら)、相手の攻撃を防げる可能性が高いです。
相手の攻撃機会を奪うという意味で、攻防最強の武器となります。
しかし、リスクはこれを仕掛けるのに、非常にスタミナを消耗するという点です。この配分を見誤ると、組み合いを終えた自分のみが非常に消耗している、ということもあります。
3)グラウンド・フェイズ
ここでは寝技の強い選手が有利です。
両者が地面で寝そべり、重力で体は強く密着するので、相手の体を固定して関節技を極めることができます。
打撃状態よりも強者から逃げるのが難しく、ここのレベルが低い選手は絶対絶命となります。
現行のルールでは、寝技では上から多いかぶさっている選手及び、相手の背中を抱きかかえている選手が圧倒に有利で、判定材料においてもそのようにみなされます。
身動きの取れないのは下になっている選手だからです。
上に多いかぶさっている選手が、重力を利用して殴ったり、肘を落としたりできますし、これを回避するための距離は取れません。
さらに、これを回避しようと下になった選手がもがくのは、非常に体力を消耗します。
しかし、下になった選手でも、寝技を専門にやっていた選手は、自分の上にのっている選手の腕や足をキャッチし、関節技を極めることやコントロールすることも可能です。
ここでは膂力はもちろん、肉体的な柔軟性などが問われます。
ここに不安にある選手は、速やかに立ち上がる技術を身に着け、試合中はそのように努力します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以上の局面を見る事ができれば、MMAの試合はまず楽しく見る事ができるようになります。
しかし、選手がどのような選手(何を得意フェイズにしているか)か分からなければ、何をしたいか分かりませんね。
そこで、予想ブログや戦績、選手のキャリアやバックボーンを見ておくことによって、非常に楽しくみることができます。
また、選手の武器など、分局的に力量を把握することによって試合の展開予想もある程度できるようになります。
お手本のように強い選手でオススメなのは、フライ級の王者「デミトリアス・ジョンソン」です。
彼は、フットワークとステップインが非常によく、長距離の打撃戦を支配する力を持っています。
相手が接近してきた場合、近距離での打撃戦には望まず、自分の得意なスクランブル・フェイズへ引きずり込みます。
遠い距離からもタックルを行えるので、相手は打撃かタックルかの二択を迫られ、対応を困難とします。
それができると、より自己の射程距離がのびるという相乗効果もあり、それを最大限に生かすような戦術を取っています。
ジョンソンが実際にグラウンドになると、相手を効果的にコントロールし、サブミッション(=関節技)を狙うか、上に乗りながら相手を消耗させることもできます。
さらに、スタミナも非常に強く、運動量が落ちることはありません。
この間、相手はほとんどジョンソンに対し攻撃を行うことをできないという、超強力な戦術となります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
< 試合にベットしてみよう >
以上のような競技特性から、MMAの試合展開を予想することは非常に楽しいものとなります。
技術論だけを頭に入れ、相性などを予測できるようになっても、今度は選手の精神力や耐久力など、色んな要素が出てきますので、やはり予想を当てるのは難しいです。
しかし、これこそが勝負の予想の醍醐味です。
こうなると、特定の選手に対し、自分だけの着眼点、着目点などが出てきて、評価者によって選手の評価はばらつきが出ます。
MMA談義ともなると、この局面ではどうなる、パンチの差し合いでもこの選手ならタックルがあるから有利になるはずだ、などと個々が各々の意見を交換するようになります。
これはMMA観戦者にとって非常に楽しい時間でもあります。
自己の予測眼を証明しくなった場合、ブックメーカーに登録し、試合にベットしてみるのも良いでしょう。
自分の予想があった場合、それが金銭的リターンとなって返ってくるのは面白いものです。
当ブログはベットのシミュレーションブログなので、自分の自信度をベットするポイント高として表し、それが報われた場合、ポイントが増えるという喜びがあります。
実際にベットしてみて試合を観戦すると、それは面白いスパイスとなります。
たとえ技術レベルの低いファイトでも、自分の評価予想と検証をする楽しみがより顕著になります。
自分のベットしている選手なんかが逆転で負けたりしても、興奮するものです。
ただし、日本の法律では賭博は禁止です。自分も法律違反は支持できません。
ブックメーカーでお金を賭けることに関して現状の取締はありませんが、しっかり調べ、法律違反になるようなことはやめましょう。
MMAの見方や予想、感想などを楽しむなら自分がよく好んでみるブログを紹介いたします。
・アントニオ・ホドリゴ・ヌゲイラさんの日記
ほか、・「格中」さんや「UFC×ブックメーカー」さん「IT'S TIME」さん「MMAの書斎」さんなど面白いブログもあるのですが、更新は不定期です。
あとは、大体週一でポッドキャスト(音声コンテンツ)を配信してくれる「Fight Week Podcast」さんはおすすめで、これさえ試合前に聴ければ大体選手、試合予想含む大会情報は網羅できます。
みなさんご存じの「MMA ironman」さんなんかも見ておくと、選手の立ち位置や情報がたくさん入ってきます。
検索すればすぐ出てきます。
日本におけるMMAファンが増えると嬉しいので、特にUFCを敬遠してきた方なんかは是非この機会に見て欲しいなぁと思います。
ファイトパスやWOWOWに加入し、コンスタントにUFCをみはじめて1年ほどですが、ここ最近では最も興奮しました。
PRIDEやDREAMの消滅以降、格闘技観戦から遠ざかっていた方々も、動画をちらっと見られた方は多いのではないでしょうか。
本日は、MMA観戦のススメというものを書いてみたいと思います。
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自分がMMA(ミックスド・マーシャル・アーツ=総合格闘技)を見始めたのは、ヒクソン・グレイシーと船木や高田が戦った頃からです。
それまでは「異種格闘技戦」の様相が強く、解析、戦術、技術はまだまだ粗かったころです。
ただ、リアルタイムで見ている中で、そんなことは分からないわけです。
今回の「ラウジー VS ホルム」も、蓋を開けてみればフィジカルにさほどの差はなく、技術には大きな差がありましたね。
ラッキーパンチでもラウジーの油断でもありません。間違いなく、己の持っている武器を最大限に駆使し、戦術と技術でホルムがラウジーを支配した試合でした。
昔は、「あのハイキックはやべえ」だの「あのパンチはやべえ」だの、一発の攻撃しか見えなかったものです。
今日のMMAでは、ハイキックの封じ方やパンチの封じ方、あるいは封じられないための布石や主導権シェアを奪う争いなど、緻密化しています。
当然、「相手を倒せば(=テイクダウンすれば)有利」というのはヒクソン・グレイシーの時代から皆が分かっていることです。
ただ、テイクダウン成功の価値や失敗のリスクは、実際の価値は変わらずとも、価値観的な意味において大きく違います。
現在の方が、ひとつのオフェンスやディフェンスは、よりシビアに問われるようになってきています。
これはMMAにおける「戦局(=フェイズ)」の解析が進み、その特性や価値を理解・実感した結果でしょう。
ただ戦うだけなのですが、実はMMAは観戦初心者にとってかなり複雑な競技です。
特に競技化の進むUFCでは、演出やファイトの激しいPRIDEと比べ、退屈と感じる試合は少なくないかも知れません。
そこで、戦っている選手が何をしたいのか、狙いがなんなのかを理解することが、楽しむ鍵となります。
反対に、何がしたいか分からない選手と言うのは、非常に面白みに欠けます。
基本的に、すべての選手がしたいことというのは、有利な戦局(=フェイズ)の維持となります。
フェイズは非常に大まかに分けて、以下の3つに分かれます。
1)スタンディング・フェイズ(立って離れている状態)
2)スクランブル・フェイズ(密着している状態)
3)グラウンド・フェイズ(寝ている状態)
選手はそれぞれ、才能やキャリア(経歴)、練習量、自己の志向により、持っている武器が違います。
パンチの強い選手、キックの強い選手、投げが強い選手、寝技が強い選手etc
選手は自らの武器を最大限発揮できるフェイズへと相手をコントロールしたり、相手の苦手なフェイズへとコントロールしようとします。
では、順を追って説明しましょう。
1)スタンディング・フェイズについて
試合、ラウンドが開始するときは、必ずこの形から始まります。
ここにおいても、(1)遠い距離、(2)近い距離とのさらにフェイズは細分化されます。
遠い距離が得意な選手は、遠くから蹴りを放てたり、手が長く打撃の射程距離が非常に長い選手です。
相手の方が射程距離が長い場合、この遠い距離を維持できれば負ける可能性が少なく、効率的に自己を勝利へと導けます。
フットワークを駆使し、相手を寄せ付けないようにしながら、素早く打撃を行うと効果的です。
また、近い距離がより得意な選手は、相手の打撃をうまく掻い潜り、相手に接近する必要があります。
そのためには、追い足の速さや、近くでもパンチをよけれるディフェンス力が必要です。
さらには、近い距離でのパンチを嫌がった相手が組みついてきて、投げられる可能性もあります。
あるいは、遠い距離から一気に相手を寝かせようとし、タックルを仕掛ける選手もいます。
2)スクランブル・フェイズ
ボクシングでいう、クリンチの状態です。ここでは膂力(重いものを動かす筋力など)や体幹(バランスの強さなど)が問われます。
相手の打撃が強い場合、相手に組みつけば打撃を封じることができます。
さらに、ここが強い場合、相手を投げて良いポジションから相手に攻め込むことができます。
また、打撃を維持したい選手ならば、ここを鍛えて投げられないようにする必要があります。
競技におけるプライオリティはかなり高く、ここが強ければどうにかなる選手も多いです。
というのも、打撃が強い選手は寝かせてしまえばいいし、寝技が強い選手がいれば立った状態を維持すればいいからです。
立ちか、寝か、どちらかを選ぶのはこのスクランブル・フェイズで有利な選手と言っても概ね間違いではありません。
さらに、ここで強い選手は、タックルを含むスクランブルを仕掛けている間(数分に及ぶこともざら)、相手の攻撃を防げる可能性が高いです。
相手の攻撃機会を奪うという意味で、攻防最強の武器となります。
しかし、リスクはこれを仕掛けるのに、非常にスタミナを消耗するという点です。この配分を見誤ると、組み合いを終えた自分のみが非常に消耗している、ということもあります。
3)グラウンド・フェイズ
ここでは寝技の強い選手が有利です。
両者が地面で寝そべり、重力で体は強く密着するので、相手の体を固定して関節技を極めることができます。
打撃状態よりも強者から逃げるのが難しく、ここのレベルが低い選手は絶対絶命となります。
現行のルールでは、寝技では上から多いかぶさっている選手及び、相手の背中を抱きかかえている選手が圧倒に有利で、判定材料においてもそのようにみなされます。
身動きの取れないのは下になっている選手だからです。
上に多いかぶさっている選手が、重力を利用して殴ったり、肘を落としたりできますし、これを回避するための距離は取れません。
さらに、これを回避しようと下になった選手がもがくのは、非常に体力を消耗します。
しかし、下になった選手でも、寝技を専門にやっていた選手は、自分の上にのっている選手の腕や足をキャッチし、関節技を極めることやコントロールすることも可能です。
ここでは膂力はもちろん、肉体的な柔軟性などが問われます。
ここに不安にある選手は、速やかに立ち上がる技術を身に着け、試合中はそのように努力します。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
以上の局面を見る事ができれば、MMAの試合はまず楽しく見る事ができるようになります。
しかし、選手がどのような選手(何を得意フェイズにしているか)か分からなければ、何をしたいか分かりませんね。
そこで、予想ブログや戦績、選手のキャリアやバックボーンを見ておくことによって、非常に楽しくみることができます。
また、選手の武器など、分局的に力量を把握することによって試合の展開予想もある程度できるようになります。
お手本のように強い選手でオススメなのは、フライ級の王者「デミトリアス・ジョンソン」です。
彼は、フットワークとステップインが非常によく、長距離の打撃戦を支配する力を持っています。
相手が接近してきた場合、近距離での打撃戦には望まず、自分の得意なスクランブル・フェイズへ引きずり込みます。
遠い距離からもタックルを行えるので、相手は打撃かタックルかの二択を迫られ、対応を困難とします。
それができると、より自己の射程距離がのびるという相乗効果もあり、それを最大限に生かすような戦術を取っています。
ジョンソンが実際にグラウンドになると、相手を効果的にコントロールし、サブミッション(=関節技)を狙うか、上に乗りながら相手を消耗させることもできます。
さらに、スタミナも非常に強く、運動量が落ちることはありません。
この間、相手はほとんどジョンソンに対し攻撃を行うことをできないという、超強力な戦術となります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
< 試合にベットしてみよう >
以上のような競技特性から、MMAの試合展開を予想することは非常に楽しいものとなります。
技術論だけを頭に入れ、相性などを予測できるようになっても、今度は選手の精神力や耐久力など、色んな要素が出てきますので、やはり予想を当てるのは難しいです。
しかし、これこそが勝負の予想の醍醐味です。
こうなると、特定の選手に対し、自分だけの着眼点、着目点などが出てきて、評価者によって選手の評価はばらつきが出ます。
MMA談義ともなると、この局面ではどうなる、パンチの差し合いでもこの選手ならタックルがあるから有利になるはずだ、などと個々が各々の意見を交換するようになります。
これはMMA観戦者にとって非常に楽しい時間でもあります。
自己の予測眼を証明しくなった場合、ブックメーカーに登録し、試合にベットしてみるのも良いでしょう。
自分の予想があった場合、それが金銭的リターンとなって返ってくるのは面白いものです。
当ブログはベットのシミュレーションブログなので、自分の自信度をベットするポイント高として表し、それが報われた場合、ポイントが増えるという喜びがあります。
実際にベットしてみて試合を観戦すると、それは面白いスパイスとなります。
たとえ技術レベルの低いファイトでも、自分の評価予想と検証をする楽しみがより顕著になります。
自分のベットしている選手なんかが逆転で負けたりしても、興奮するものです。
ただし、日本の法律では賭博は禁止です。自分も法律違反は支持できません。
ブックメーカーでお金を賭けることに関して現状の取締はありませんが、しっかり調べ、法律違反になるようなことはやめましょう。
MMAの見方や予想、感想などを楽しむなら自分がよく好んでみるブログを紹介いたします。
・アントニオ・ホドリゴ・ヌゲイラさんの日記
ほか、・「格中」さんや「UFC×ブックメーカー」さん「IT'S TIME」さん「MMAの書斎」さんなど面白いブログもあるのですが、更新は不定期です。
あとは、大体週一でポッドキャスト(音声コンテンツ)を配信してくれる「Fight Week Podcast」さんはおすすめで、これさえ試合前に聴ければ大体選手、試合予想含む大会情報は網羅できます。
みなさんご存じの「MMA ironman」さんなんかも見ておくと、選手の立ち位置や情報がたくさん入ってきます。
検索すればすぐ出てきます。
日本におけるMMAファンが増えると嬉しいので、特にUFCを敬遠してきた方なんかは是非この機会に見て欲しいなぁと思います。
2015年11月07日
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」 / 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
日本のMMAメジャー興行、RIZIN発足記念
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」------------------
ジョルジュ・サンピエールは、MMAの進化を10年早めた。
UFCの代表であるダナ・ホワイトはそのように語っている。
当時は「なんぼのもんじゃ」と鼻で笑っていたが、今では全くもって同意見である。
GSPの牽引したMMA体系に、PRIDE出身ファイターは全員負けたのだと理解している。
GSPが最強である理由と、今でもMMAの戦術の主軸となる攻撃手段、そして勝敗を分ける大きなポイントは、今では誰もが理解している。
テイクダウン。
GSPはオールラウンダーで、苦手な局面がない反面、グラウンドとストライキングにおいてはトップレベルとは言えない。
GSPが絶対に負けないところは、テイクダウンである。
テイクダウンによって、自らが立組寝のフェイズを主導している。
即ち、GSPと戦った選手は最大のパフォーマンスを維持できないことを意味している。
GSPの示したテイクダウンの重要性は、レスリングの重要性を説いた。
これはおそらく、誰も当時想像し得なかった合理的で極めて自然な副産物を生んでいる。
それこそが、打撃射程の長距離化。
MMAファイターの打撃の射程は長い。タックルとパンチを二択で迫られた場合、対処に要する時間は長くなる。
絶対的に、距離を取る必要がある。
K-1ファイターがMMAファイターに負ける場合があるのは、この距離感の長化だろう。
技術が総合的に劣る場合でも、この距離感こそが異次元的なアドバンテージをもたらしていると理解している。
GSPはUFCの距離感を最適化した。
スイッチしながらの変則的なスーパーマンパンチなど、相手の判断反射に迫る武器を多用するのも、それを理解しているからだろう。
2015年末、PRIDEの終焉から8年を経て、エメリヤーエンコ・ヒョードルが復帰する。
ミルコ・クロコップはその精密機械のようなファイトスタイルから、戦術を疑わず自己の体力を疑ったため、勝てなかったのではないか。
そして、前回、ガブリエル・ゴンザーガに見事なリベンジを果たしたのも、加齢による衰えが現実となり、やっと自らの戦術を最適化したからではないか。
広義としては、適応に8年を要したと言っていいと考えている。そして、ミルコ・クロコップは戻ってきたのだと。
今こそジュニオール・ドスサントスを驚愕させたキックが猛威を振るうときではないかと。
皇帝、エメリヤーエンコ・ヒョードルはどうか。
全盛期に比べ、踏み込みやパンチスピードが衰えたという声を、たまに聞く。
確かに、ファブリシオ・ヴェウドゥム戦やダン・ヘンダーソン戦は不注意が見られた。しかし、アントニオ・シウバ戦はどうか。
重ねて言うが、PEDは関係がない。最強の皇帝ヒョードルに求められるものは必勝のみである。
話しを戻そう。
私はヒョードルの速度が衰えたなどとは全く思わない。
今でもヘビー級において群を抜いたスピードを有していると思っている。
しかし、ヒョードルが加齢でなく、相対的に失ったアドバンテージがある。
それこそテイクダウン能力ではないか。
ミルコとノゲイラに通用したテイクダウンは、大型の北米MMAファイターに通用するとは思えない。
ヒョードルは、自己の相対的なディスアドバンテージを、神の運命や、自己の加齢のせいにはしていないか。
他選手のテイクダウン能力に劣ることを受け入れ、アウトサイドを含めるストライカーとして自己を自覚したとき、最強のヒョードルは戻ってくる可能性があると私は思う。
再始動する日本のメジャーMMA興行。
UFCがPRIDEに競り勝ったのは色んな要素がある。
競技化やアスレチックな整備に対して誠意を持ったUFCが、偶発的であれ、結果的にはファイターに射程距離という能力をもたらした。
私は、純粋にUFCの努力が報われたのだと思いたい。
新興するRIZINはどうか。
榊原代表や高田氏、日本のMMA興行を支持渇望するファンの熱意を私は強く感じている。
これもまた、思わぬ形で報われることを切に期待している。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
前章
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214705.html
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」------------------
ジョルジュ・サンピエールは、MMAの進化を10年早めた。
UFCの代表であるダナ・ホワイトはそのように語っている。
当時は「なんぼのもんじゃ」と鼻で笑っていたが、今では全くもって同意見である。
GSPの牽引したMMA体系に、PRIDE出身ファイターは全員負けたのだと理解している。
GSPが最強である理由と、今でもMMAの戦術の主軸となる攻撃手段、そして勝敗を分ける大きなポイントは、今では誰もが理解している。
テイクダウン。
GSPはオールラウンダーで、苦手な局面がない反面、グラウンドとストライキングにおいてはトップレベルとは言えない。
GSPが絶対に負けないところは、テイクダウンである。
テイクダウンによって、自らが立組寝のフェイズを主導している。
即ち、GSPと戦った選手は最大のパフォーマンスを維持できないことを意味している。
GSPの示したテイクダウンの重要性は、レスリングの重要性を説いた。
これはおそらく、誰も当時想像し得なかった合理的で極めて自然な副産物を生んでいる。
それこそが、打撃射程の長距離化。
MMAファイターの打撃の射程は長い。タックルとパンチを二択で迫られた場合、対処に要する時間は長くなる。
絶対的に、距離を取る必要がある。
K-1ファイターがMMAファイターに負ける場合があるのは、この距離感の長化だろう。
技術が総合的に劣る場合でも、この距離感こそが異次元的なアドバンテージをもたらしていると理解している。
GSPはUFCの距離感を最適化した。
スイッチしながらの変則的なスーパーマンパンチなど、相手の判断反射に迫る武器を多用するのも、それを理解しているからだろう。
2015年末、PRIDEの終焉から8年を経て、エメリヤーエンコ・ヒョードルが復帰する。
ミルコ・クロコップはその精密機械のようなファイトスタイルから、戦術を疑わず自己の体力を疑ったため、勝てなかったのではないか。
そして、前回、ガブリエル・ゴンザーガに見事なリベンジを果たしたのも、加齢による衰えが現実となり、やっと自らの戦術を最適化したからではないか。
広義としては、適応に8年を要したと言っていいと考えている。そして、ミルコ・クロコップは戻ってきたのだと。
今こそジュニオール・ドスサントスを驚愕させたキックが猛威を振るうときではないかと。
皇帝、エメリヤーエンコ・ヒョードルはどうか。
全盛期に比べ、踏み込みやパンチスピードが衰えたという声を、たまに聞く。
確かに、ファブリシオ・ヴェウドゥム戦やダン・ヘンダーソン戦は不注意が見られた。しかし、アントニオ・シウバ戦はどうか。
重ねて言うが、PEDは関係がない。最強の皇帝ヒョードルに求められるものは必勝のみである。
話しを戻そう。
私はヒョードルの速度が衰えたなどとは全く思わない。
今でもヘビー級において群を抜いたスピードを有していると思っている。
しかし、ヒョードルが加齢でなく、相対的に失ったアドバンテージがある。
それこそテイクダウン能力ではないか。
ミルコとノゲイラに通用したテイクダウンは、大型の北米MMAファイターに通用するとは思えない。
ヒョードルは、自己の相対的なディスアドバンテージを、神の運命や、自己の加齢のせいにはしていないか。
他選手のテイクダウン能力に劣ることを受け入れ、アウトサイドを含めるストライカーとして自己を自覚したとき、最強のヒョードルは戻ってくる可能性があると私は思う。
再始動する日本のメジャーMMA興行。
UFCがPRIDEに競り勝ったのは色んな要素がある。
競技化やアスレチックな整備に対して誠意を持ったUFCが、偶発的であれ、結果的にはファイターに射程距離という能力をもたらした。
私は、純粋にUFCの努力が報われたのだと思いたい。
新興するRIZINはどうか。
榊原代表や高田氏、日本のMMA興行を支持渇望するファンの熱意を私は強く感じている。
これもまた、思わぬ形で報われることを切に期待している。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
前章
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
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No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」 / 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
日本のMMAメジャー興行、RIZIN発足記念
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」------------------
私は考えた。間違いなく最強であろうミルコがなぜUFCで勝てないかと。
当時mixiにおいてMMAの議論を交わしていたSNSの友人らと、ああだこうだと話しながら。
ミルコが負けるのは、タックルを防げないから。
タックルを防げないのは、自身の打撃が当たらないからだと理解した。
打撃が当たらない理由として、当時私が出した答えは距離感の違い。
射程距離が短いと打撃は当たらない。
そのために、ミルコもシウバもショーグンも、青木も五味もKIDも負けるのだと。
ミルコのUFCデビュー戦であるエディ・サンチェス戦において、随分やりにくそうだというのは既に感じていた。
距離感の違いを、リングとオクタゴンの形状と広さの違いから生じる選手の感覚的なものだと解釈していた。
オクタゴンという広い形状が距離感を遠くさせたと。
現在は、その考えが間違っていた事に気づいている。
北米のMMAファイターは、打撃の距離がPRIDEファイターより長い。
そのため、PRIDEのファイターは勝てなかった。
その時点で、もはやPRIDEの最強説は否定できるものだと考える。
PEDの問題は関係がないだろう。なぜなら、ミルコはそういうファイターに対して勝利を収めてきたのだから。
舞台に上がる以上、勝利のみですべては足るだろう。
打撃の射程距離が長いということは、明らかに北米MMAファイターがPRIDEファイターより進化していたことを意味する。
2003年にクイントン・ジャクソンが、チャック・リデルに勝っている。
PRIDEファイターはどこで後れを取ったのだろうか?
興行主が特定の選手を贔屓したからか、格差マッチが多く選手が最適な強者と戦う機会が少なかったからか、ドンムーブ&スタンダップでグラウンドを仕切りなおさせるからか?
色々考えられたが、その答えはUFCのベルトを返上した元ウェルター級絶対王者が握っていると理解している。
――――――――――ジョルジュ・サンピエール。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
前章
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214665.html
次章
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214762.html
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」------------------
私は考えた。間違いなく最強であろうミルコがなぜUFCで勝てないかと。
当時mixiにおいてMMAの議論を交わしていたSNSの友人らと、ああだこうだと話しながら。
ミルコが負けるのは、タックルを防げないから。
タックルを防げないのは、自身の打撃が当たらないからだと理解した。
打撃が当たらない理由として、当時私が出した答えは距離感の違い。
射程距離が短いと打撃は当たらない。
そのために、ミルコもシウバもショーグンも、青木も五味もKIDも負けるのだと。
ミルコのUFCデビュー戦であるエディ・サンチェス戦において、随分やりにくそうだというのは既に感じていた。
距離感の違いを、リングとオクタゴンの形状と広さの違いから生じる選手の感覚的なものだと解釈していた。
オクタゴンという広い形状が距離感を遠くさせたと。
現在は、その考えが間違っていた事に気づいている。
北米のMMAファイターは、打撃の距離がPRIDEファイターより長い。
そのため、PRIDEのファイターは勝てなかった。
その時点で、もはやPRIDEの最強説は否定できるものだと考える。
PEDの問題は関係がないだろう。なぜなら、ミルコはそういうファイターに対して勝利を収めてきたのだから。
舞台に上がる以上、勝利のみですべては足るだろう。
打撃の射程距離が長いということは、明らかに北米MMAファイターがPRIDEファイターより進化していたことを意味する。
2003年にクイントン・ジャクソンが、チャック・リデルに勝っている。
PRIDEファイターはどこで後れを取ったのだろうか?
興行主が特定の選手を贔屓したからか、格差マッチが多く選手が最適な強者と戦う機会が少なかったからか、ドンムーブ&スタンダップでグラウンドを仕切りなおさせるからか?
色々考えられたが、その答えはUFCのベルトを返上した元ウェルター級絶対王者が握っていると理解している。
――――――――――ジョルジュ・サンピエール。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
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No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」 / 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
日本のMMAメジャー興行、RIZIN発足記念
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」------------------
2006年、PRIDEの無差別級グランプリを圧倒的な強さで制したミルコ・クロコップは、翌年、鳴物入りでUFCに参戦する。
初戦は肩慣らし、格下の選手をハイキックで軽く捻ると、続くは強豪コンテンダー、ガブリエル・ゴンザーガとの試合だった。
2007年の4月、UFCのナンバーは70。ミルコの調子は間違いなく良かっただろう。
当時からミルコを熱烈に応援していた私は、UFCの舞台で海外のファンらの度肝を抜かす、PRIDEの英雄の姿を楽しみにしていた。
両者はオクタゴンの中央で向かい合い、ハーブ・ディーンのルール説明を聞く。
この間、ミルコはいつもの平静さで、相手を見据えていた。
そのまなざしから、自信、集中、覚悟、闘志の内包を感じ取れた。
試合が開始すると、ミルコはサークリングから流れを組み立てた。
柔術に長けたブラジリアンの攻撃に対しカウンターせず、ディフェンスのみで対応していく。
いつものミルコの戦術で、パンチやキックやタックルまでの手の内を、相手にすべて出させ封殺するもの。
ミルコは攻撃をしていないのに、「何もできない」と思わせる主導権奪取の思惑だ。
相手のリズムをディフェンスのみで頭打ちにさせると、十分に攻撃機会を精査したミルコが反撃を開始する。
この試合では、開始から80秒の間、ミルコはただの一発も攻撃を放っていない。
一通りゴンザーガのパンチを出させたミルコが、最初に選択した攻撃は左のローキック。
ミドルに見えるがローだ。穴が開くほどスロー再生で見たので、間違いない。
ローをキャッチした腕をゴンザーガが抱えこんだため、ミルコの足がミドルの位置まで上がる。
この試合において、ミルコが出した攻撃は、この左ローの一発のみ。
そのローキックは、がっちりとゴンザーガにキャッチされたのだった。
その後、トップからガードを攻めるはゴンザーガ、肘を複数分に渡り落とすと、ハーブ・ディーンが両者を立たせる。
ふらつく足でサークリングするミルコにいくつかのパンチでプレッシャーを掛けると、綺麗に脚を畳んで放つは株を奪うようなゴンザーガのハイ・キック。
試合前感じさせた、ミルコの強さを形成している精神の内包要素。
そのもれなくが全て、切って落とされた。
続くミルコ・クロコップの復帰戦はシーク・コンゴだったが、彼にも完敗を喫した。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
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No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
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No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」------------------
2006年、PRIDEの無差別級グランプリを圧倒的な強さで制したミルコ・クロコップは、翌年、鳴物入りでUFCに参戦する。
初戦は肩慣らし、格下の選手をハイキックで軽く捻ると、続くは強豪コンテンダー、ガブリエル・ゴンザーガとの試合だった。
2007年の4月、UFCのナンバーは70。ミルコの調子は間違いなく良かっただろう。
当時からミルコを熱烈に応援していた私は、UFCの舞台で海外のファンらの度肝を抜かす、PRIDEの英雄の姿を楽しみにしていた。
両者はオクタゴンの中央で向かい合い、ハーブ・ディーンのルール説明を聞く。
この間、ミルコはいつもの平静さで、相手を見据えていた。
そのまなざしから、自信、集中、覚悟、闘志の内包を感じ取れた。
試合が開始すると、ミルコはサークリングから流れを組み立てた。
柔術に長けたブラジリアンの攻撃に対しカウンターせず、ディフェンスのみで対応していく。
いつものミルコの戦術で、パンチやキックやタックルまでの手の内を、相手にすべて出させ封殺するもの。
ミルコは攻撃をしていないのに、「何もできない」と思わせる主導権奪取の思惑だ。
相手のリズムをディフェンスのみで頭打ちにさせると、十分に攻撃機会を精査したミルコが反撃を開始する。
この試合では、開始から80秒の間、ミルコはただの一発も攻撃を放っていない。
一通りゴンザーガのパンチを出させたミルコが、最初に選択した攻撃は左のローキック。
ミドルに見えるがローだ。穴が開くほどスロー再生で見たので、間違いない。
ローをキャッチした腕をゴンザーガが抱えこんだため、ミルコの足がミドルの位置まで上がる。
この試合において、ミルコが出した攻撃は、この左ローの一発のみ。
そのローキックは、がっちりとゴンザーガにキャッチされたのだった。
その後、トップからガードを攻めるはゴンザーガ、肘を複数分に渡り落とすと、ハーブ・ディーンが両者を立たせる。
ふらつく足でサークリングするミルコにいくつかのパンチでプレッシャーを掛けると、綺麗に脚を畳んで放つは株を奪うようなゴンザーガのハイ・キック。
試合前感じさせた、ミルコの強さを形成している精神の内包要素。
そのもれなくが全て、切って落とされた。
続くミルコ・クロコップの復帰戦はシーク・コンゴだったが、彼にも完敗を喫した。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
前章
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214571.html
次章
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
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No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」 / 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
日本のMMAメジャー興行、RIZIN発足記念
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」------------------
私がミルコを応援し続け、かれこれ16年ほど経つ。人生の半分以上はミルコを応援していることになる。
――――1999年10月3日。大阪で開催されたK-1グランプリの開幕戦の日。
マイク・ベルナルドは、過去4度のGP出場において、ベスト4が二つ、ベスト2が一つという華々しい戦績をひっさげてリングにあがった。
当時最強と目されたピーター・アーツやアンディ・フグを一発でKOする姿は、ベルナルドが優勝候補の一角と目されるに十分な裏付けだ。
当時、30歳を迎えたベルナルドは心身ともに最も活力の漲った時期だったであろう。
コーナーの向いに俯き気味に立つは、25歳の新鋭。地方大会の決勝で敗れたため、この日はリザーバーとして登場していた。
観衆は、この目算10kg・一回りは小さい若者に興味はない。ベルナルドの剛腕がいかに炸裂するのかを見に来ていた。
ゴングが始まると、いつものようにステップを踏むベルナルドに対し、若者の動きは少ない。
軽いローの交換から、サウスポーの若者が左ハイを放つと、ベルナルドは右手でガッチリとガードした。
顎の最下部を狙った精度はよかった。
遅い、当たらない。しかし、当時、私はそう思った。
局面が過ぎると、今度は若者がローをカットしながら、プレッシャーを強める。
距離を計るベルナルドの背中がロープに接近しようとする位置で、はじめて若者が素早くステップインした。
1.5秒後、ベルナルドはマットに手をついていた。
この間に若者が行った攻撃は、右ジャブをフェイントし、左ストレートを強打、右フックの強打、対角である左ハイ。
優勝候補が無名の選手を相手に窮地に立たされている。負けるのか?
解釈に手間取る観客を置き去りにし、恐るべき圧力で2度目と3度目のダウンをパンチラッシュで奪うと、レフェリーが試合を止めた。
加速する興奮と、依然と緩慢に働く解釈で観客が混沌唖然とする中、リプレイが流れる。
ベルナルドを最初にダウンさせた攻撃のスローモーション映像。
恐るべきギア・チェンジに対し、驚異的な反応力でパンチをガードしたベルナルド。
額の位置まで上げたガードの両手の隙間から、この日の敵であるミルコ・クロコップを見据えている。
ミルコ・クロコップはこのとき、この視線を見ていたのか。あの激しい攻防の中でガードの位置までを正確に把握していたのか。
全く定かではないが、右フックを終えたミルコは右方向に上体を倒し、ハイキックの回転軌道を横から縦へと変えた。
右から襲い来るはずの蹴りは、ベルナルドの高く上げた右手の上方より降ってきたものだった。
最初にガードしたハイとは、軌道速度ともに全く別のもの。
https://www.youtube.com/watch?v=WzSQTKyP7o4
翌日以降、ミルコのこの蹴りがメディアによく取り上げられた。「縦蹴り」と石井館長が呼び、TVにおいてミットで実践していたのを見かけることとなった。当時、空手を習っていた私は良く真似て練習したものだ。
この後ミルコのハイは、KOの山を築くことになる。
その過程において、ハイの種類は
1.ベルナルド戦で見せた、ガードを迂回する軌道
2.下方から直線に突き上げる、ミドルと同じ軌道
の二つを披露している。
軌道は上下と対極的だが、見えない、ガードできないという点において一致している。
膝を畳み込み、太ももの後ろに脛を隠すことにより、軌道を隠していた。
あとは膝を上下に見せることにより足の軌道を変化させるのため、視認から反応するのは事実上不可能なもの。
ハイを腕で警戒ガードし、ローとミドルを足でカットするという最適策を見せたヒョードルも、ミルコのハイの瞬間にはとうとうガードを下げている。
2015年現在、オクタゴンにおいても、ミルコの上下を蹴り分ける技術は他の追随を許さないだろう。
しかし、ミルコは最強ではない。衰えたかといえば頷かざるを得ないが、プライドのトップ3はトップ15に入れないほど絶対的に衰えたのか?
あるいは、四点ポジションにおける頭部への膝蹴りの禁止、グラウンドにおける頭部への肘攻撃の有無、リングとオクタゴンの広さ形状の違いなど、ルール環境面に関してはどうか。
このルールへの適応は、ミルコらをアスリートとして衰えさせるまで時間がかかるものなのか。
私は数年前までそう思っていた。現在、私の見解はそうではない。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
前章
No.0 「コラムを書いた経緯」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214524.html
次章
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214665.html
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」------------------
私がミルコを応援し続け、かれこれ16年ほど経つ。人生の半分以上はミルコを応援していることになる。
――――1999年10月3日。大阪で開催されたK-1グランプリの開幕戦の日。
マイク・ベルナルドは、過去4度のGP出場において、ベスト4が二つ、ベスト2が一つという華々しい戦績をひっさげてリングにあがった。
当時最強と目されたピーター・アーツやアンディ・フグを一発でKOする姿は、ベルナルドが優勝候補の一角と目されるに十分な裏付けだ。
当時、30歳を迎えたベルナルドは心身ともに最も活力の漲った時期だったであろう。
コーナーの向いに俯き気味に立つは、25歳の新鋭。地方大会の決勝で敗れたため、この日はリザーバーとして登場していた。
観衆は、この目算10kg・一回りは小さい若者に興味はない。ベルナルドの剛腕がいかに炸裂するのかを見に来ていた。
ゴングが始まると、いつものようにステップを踏むベルナルドに対し、若者の動きは少ない。
軽いローの交換から、サウスポーの若者が左ハイを放つと、ベルナルドは右手でガッチリとガードした。
顎の最下部を狙った精度はよかった。
遅い、当たらない。しかし、当時、私はそう思った。
局面が過ぎると、今度は若者がローをカットしながら、プレッシャーを強める。
距離を計るベルナルドの背中がロープに接近しようとする位置で、はじめて若者が素早くステップインした。
1.5秒後、ベルナルドはマットに手をついていた。
この間に若者が行った攻撃は、右ジャブをフェイントし、左ストレートを強打、右フックの強打、対角である左ハイ。
優勝候補が無名の選手を相手に窮地に立たされている。負けるのか?
解釈に手間取る観客を置き去りにし、恐るべき圧力で2度目と3度目のダウンをパンチラッシュで奪うと、レフェリーが試合を止めた。
加速する興奮と、依然と緩慢に働く解釈で観客が混沌唖然とする中、リプレイが流れる。
ベルナルドを最初にダウンさせた攻撃のスローモーション映像。
恐るべきギア・チェンジに対し、驚異的な反応力でパンチをガードしたベルナルド。
額の位置まで上げたガードの両手の隙間から、この日の敵であるミルコ・クロコップを見据えている。
ミルコ・クロコップはこのとき、この視線を見ていたのか。あの激しい攻防の中でガードの位置までを正確に把握していたのか。
全く定かではないが、右フックを終えたミルコは右方向に上体を倒し、ハイキックの回転軌道を横から縦へと変えた。
右から襲い来るはずの蹴りは、ベルナルドの高く上げた右手の上方より降ってきたものだった。
最初にガードしたハイとは、軌道速度ともに全く別のもの。
https://www.youtube.com/watch?v=WzSQTKyP7o4
翌日以降、ミルコのこの蹴りがメディアによく取り上げられた。「縦蹴り」と石井館長が呼び、TVにおいてミットで実践していたのを見かけることとなった。当時、空手を習っていた私は良く真似て練習したものだ。
この後ミルコのハイは、KOの山を築くことになる。
その過程において、ハイの種類は
1.ベルナルド戦で見せた、ガードを迂回する軌道
2.下方から直線に突き上げる、ミドルと同じ軌道
の二つを披露している。
軌道は上下と対極的だが、見えない、ガードできないという点において一致している。
膝を畳み込み、太ももの後ろに脛を隠すことにより、軌道を隠していた。
あとは膝を上下に見せることにより足の軌道を変化させるのため、視認から反応するのは事実上不可能なもの。
ハイを腕で警戒ガードし、ローとミドルを足でカットするという最適策を見せたヒョードルも、ミルコのハイの瞬間にはとうとうガードを下げている。
2015年現在、オクタゴンにおいても、ミルコの上下を蹴り分ける技術は他の追随を許さないだろう。
しかし、ミルコは最強ではない。衰えたかといえば頷かざるを得ないが、プライドのトップ3はトップ15に入れないほど絶対的に衰えたのか?
あるいは、四点ポジションにおける頭部への膝蹴りの禁止、グラウンドにおける頭部への肘攻撃の有無、リングとオクタゴンの広さ形状の違いなど、ルール環境面に関してはどうか。
このルールへの適応は、ミルコらをアスリートとして衰えさせるまで時間がかかるものなのか。
私は数年前までそう思っていた。現在、私の見解はそうではない。
―――――シリーズは全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
前章
No.0 「コラムを書いた経緯」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214524.html
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No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
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No.0 「コラムを書いた経緯」 / 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
日本のMMAメジャー興行、RIZIN発足記念
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.0 「コラムを書いた経緯」------------------
先日ツイッターであるコラムが紹介されているのを発見した。
「リングとケージは別競技? PRIDEでKO量産もミルコがUFCで苦戦したワケ」という記事で、発信元は「ゆるすぽweb」さんという情報サイト。
http://www.yurusupo.com/archives/1042512122.html
私は、8年前までPRIDEの舞台に熱狂していたファンの一人だった。
PRIDEの終焉とともに、次第に熱が冷めた。
それは、日本が最強のMMAファイターを決める舞台ではなくなってしまったと理解したからだ。
私がMMAを再びコンスタントに見たいと思ったのは、「格中」というMMAブログの記事を読んでからだ。
http://kakuchu.blogspot.jp/
このブログを開始するきっかけともなっている。
この格中ブログの運営者エディ氏に触発され、本格的にUFCを見始めて2,3年。
UFCを見るようになった今に至ってやっと、PRIDEの興行やファイターのUFC挑戦についてなど、色々考えがまとまるようになってきた。
このコラムは、以下のようなことを雑多ながら、自己の考えを思うままに書いてまとめたもの。
・ミルコ・クロコップをはじめとし、PRIDEファイターはなぜUFCファイターに勝てなかったのか
・ヒョードルは最強だったのか
・UFCを進化させたのは何だったのか
など
―――――シリーズはこれを含む全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
次章
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214571.html
コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ
No.0 「コラムを書いた経緯」------------------
先日ツイッターであるコラムが紹介されているのを発見した。
「リングとケージは別競技? PRIDEでKO量産もミルコがUFCで苦戦したワケ」という記事で、発信元は「ゆるすぽweb」さんという情報サイト。
http://www.yurusupo.com/archives/1042512122.html
私は、8年前までPRIDEの舞台に熱狂していたファンの一人だった。
PRIDEの終焉とともに、次第に熱が冷めた。
それは、日本が最強のMMAファイターを決める舞台ではなくなってしまったと理解したからだ。
私がMMAを再びコンスタントに見たいと思ったのは、「格中」というMMAブログの記事を読んでからだ。
http://kakuchu.blogspot.jp/
このブログを開始するきっかけともなっている。
この格中ブログの運営者エディ氏に触発され、本格的にUFCを見始めて2,3年。
UFCを見るようになった今に至ってやっと、PRIDEの興行やファイターのUFC挑戦についてなど、色々考えがまとまるようになってきた。
このコラムは、以下のようなことを雑多ながら、自己の考えを思うままに書いてまとめたもの。
・ミルコ・クロコップをはじめとし、PRIDEファイターはなぜUFCファイターに勝てなかったのか
・ヒョードルは最強だったのか
・UFCを進化させたのは何だったのか
など
―――――シリーズはこれを含む全5回
No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」
です。
次章
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214571.html
2015年09月12日
特別ベット 「メイウェザー VS ベルト」 引退試合 9/12(日本時間)
ボクシング特別ベット
「フロイド・メイウェザー・ジュニア VS アンドレ・ベルト」
9/12(日本時間) 2015年
−−−−−−−−−−−−
< メイウェザーの引退試合は、偉業達成の王手の一戦 >
ボクシング界の偉大なる王者、メイウェザーの引退試合へのはなむけとして、記念にベットしておきたいと思います。
メイはアマチュア時代に90戦84勝6敗のレコード、アトランタ五輪で銅メダルを取得後、プロへ転向。
プロ戦績は48戦48勝無敗26KO。
今年の5月にマニー・パッキャオとの世紀の一戦を制し、世界歴代最強ボクサーの呼び声を不動のものとしました。
そもそも、全戦全勝のまま引退したボクシングの世界王者は、以下の選手たち。
・ロッキー・マルシアノ / ヘビー級(1956年4月 引退):49戦49勝43KO 防衛6回
・スベン・オットケ / Sミドル級(2004年3月 引退):34戦34勝6KO 防衛21回
・ジョー・カルサゲ / Sミドル(2009年2月 引退):46戦46勝32KO 主要4団体統一王者。
・エドウィン・バレロ / Sフェザー、ライト級(2010年4月 自殺):27戦27勝27KO 2階級制覇
あのリカルド・ロペスは、プロアマチュア通して無敗となった最強王者だが、プロ52戦のうち勝利は51回、ただ一度のドローを許している。
メイのこの試合を含める防衛回数や全49戦というレコードや、特に史上初の無敗のままの5階級制覇などの偉業を鑑みると、空前はもちろん絶後としても異論のない王者となる。
問題が、この最後の引退試合である対ベルト戦となる。
ベルトは優れた選手だが、ブログ主はもはやこの選手にフォーカスはしない。
メイウェザーがベストなパフォーマンスを発揮したとき、理論的に勝てる選手がいない。
こういう針穴に一瞬で糸を通すような、緻密で瞬間的な超絶技術を、恐るべき集中力で12Rに渡り披露し続けるのがメイウェザーだ。
ボクシング史上、最も戦術的なファイターだと言ってもいいのかも知れない。
−−−−−−−−−−−−−−−−
< オッズについて >
1.メイ・ウェザーの勝利
・勝利 : 1.01倍
・判定 : 1.44倍
・KO : 2.75倍
2.アンドレ・ベルトの勝利
・勝利 : 17.00倍
・判定 : 34.00倍
・KO : 23.00倍
3.ドロー : 41.00倍
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
< 予想とベット >
そもそも、メイが負けることは考えていません。こういう偉業の前というのは、意外ところりと負けてしまうもの、だからこそ難しい、、、というのは分かるのだが、そういうメイウェザーの精神レベルは人間ではないと思います。
超多忙なインタビューの中で、死ぬほどトレーニングに明け暮れ、徹底的に危険地帯を避け、それを実行できるメンタル。「マネー」などと揶揄され、キャラを演出するメイだが、単純な物欲や名誉欲などで成し遂げられるものでは到底ないと思います。
この精神レベルを表現することは、メイが自身を客観的に評価し、言語化することでしか知りえないかと。
よって、メイの勝利にベットしようと思うんですが、さて、ただの勝利1.01倍ではあまりにも面白くない。それならベルトの17倍にベットし、奇跡を期待し楽しんだ方が試合自体は楽しめる。しかし、そもそもブログ主は間違いなくメイの偉業を応援しなければなりません。
では、勝利を判定かKOで予想してみましょう。
まず、かなり実力差のある試合となっているので、強打を当てるチャンスはあるでしょう。引退試合だからKOで華を飾るとカッコもいいでしょう。
しかし、メイの実質のKO勝利は2007年が最後。レコードとしてはその後にも2011年に1度オルティスをKOで降ろしているが、これは例外とします。この2007年以降の8年間、どれだけメイが強敵相手に絶対に負けない試合を行っていたかが伺えると思います。
今回に関しても、色を出してKOを狙う考えはメイにはないと思います。
メイは勝利を100%に近づけるパフォーマンスのみを、理論上考えうる最適性を以って発揮していく選手だと思います。だから最強で別格なのだと思います。
よって、ブログ主は
フロイド・メイウェザーの判定勝利(1.44倍)に1,000pをベットします!
開始ポイント:10,000p
ベット前ポイント:11,755p
ベット後ポイント:10,755p
「フロイド・メイウェザー・ジュニア VS アンドレ・ベルト」
9/12(日本時間) 2015年
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< メイウェザーの引退試合は、偉業達成の王手の一戦 >
ボクシング界の偉大なる王者、メイウェザーの引退試合へのはなむけとして、記念にベットしておきたいと思います。
メイはアマチュア時代に90戦84勝6敗のレコード、アトランタ五輪で銅メダルを取得後、プロへ転向。
プロ戦績は48戦48勝無敗26KO。
今年の5月にマニー・パッキャオとの世紀の一戦を制し、世界歴代最強ボクサーの呼び声を不動のものとしました。
そもそも、全戦全勝のまま引退したボクシングの世界王者は、以下の選手たち。
・ロッキー・マルシアノ / ヘビー級(1956年4月 引退):49戦49勝43KO 防衛6回
・スベン・オットケ / Sミドル級(2004年3月 引退):34戦34勝6KO 防衛21回
・ジョー・カルサゲ / Sミドル(2009年2月 引退):46戦46勝32KO 主要4団体統一王者。
・エドウィン・バレロ / Sフェザー、ライト級(2010年4月 自殺):27戦27勝27KO 2階級制覇
あのリカルド・ロペスは、プロアマチュア通して無敗となった最強王者だが、プロ52戦のうち勝利は51回、ただ一度のドローを許している。
メイのこの試合を含める防衛回数や全49戦というレコードや、特に史上初の無敗のままの5階級制覇などの偉業を鑑みると、空前はもちろん絶後としても異論のない王者となる。
問題が、この最後の引退試合である対ベルト戦となる。
ベルトは優れた選手だが、ブログ主はもはやこの選手にフォーカスはしない。
メイウェザーがベストなパフォーマンスを発揮したとき、理論的に勝てる選手がいない。
こういう針穴に一瞬で糸を通すような、緻密で瞬間的な超絶技術を、恐るべき集中力で12Rに渡り披露し続けるのがメイウェザーだ。
ボクシング史上、最も戦術的なファイターだと言ってもいいのかも知れない。
−−−−−−−−−−−−−−−−
< オッズについて >
1.メイ・ウェザーの勝利
・勝利 : 1.01倍
・判定 : 1.44倍
・KO : 2.75倍
2.アンドレ・ベルトの勝利
・勝利 : 17.00倍
・判定 : 34.00倍
・KO : 23.00倍
3.ドロー : 41.00倍
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< 予想とベット >
そもそも、メイが負けることは考えていません。こういう偉業の前というのは、意外ところりと負けてしまうもの、だからこそ難しい、、、というのは分かるのだが、そういうメイウェザーの精神レベルは人間ではないと思います。
超多忙なインタビューの中で、死ぬほどトレーニングに明け暮れ、徹底的に危険地帯を避け、それを実行できるメンタル。「マネー」などと揶揄され、キャラを演出するメイだが、単純な物欲や名誉欲などで成し遂げられるものでは到底ないと思います。
この精神レベルを表現することは、メイが自身を客観的に評価し、言語化することでしか知りえないかと。
よって、メイの勝利にベットしようと思うんですが、さて、ただの勝利1.01倍ではあまりにも面白くない。それならベルトの17倍にベットし、奇跡を期待し楽しんだ方が試合自体は楽しめる。しかし、そもそもブログ主は間違いなくメイの偉業を応援しなければなりません。
では、勝利を判定かKOで予想してみましょう。
まず、かなり実力差のある試合となっているので、強打を当てるチャンスはあるでしょう。引退試合だからKOで華を飾るとカッコもいいでしょう。
しかし、メイの実質のKO勝利は2007年が最後。レコードとしてはその後にも2011年に1度オルティスをKOで降ろしているが、これは例外とします。この2007年以降の8年間、どれだけメイが強敵相手に絶対に負けない試合を行っていたかが伺えると思います。
今回に関しても、色を出してKOを狙う考えはメイにはないと思います。
メイは勝利を100%に近づけるパフォーマンスのみを、理論上考えうる最適性を以って発揮していく選手だと思います。だから最強で別格なのだと思います。
よって、ブログ主は
フロイド・メイウェザーの判定勝利(1.44倍)に1,000pをベットします!
開始ポイント:10,000p
ベット前ポイント:11,755p
ベット後ポイント:10,755p


