UFC on FOX 18 「ジョンソン VS ベイダー」大会
感想(前半 第1〜9試合まで)
後半(第10 〜 13試合)は後にUPします。
第9試合 ウェルター級
タレック・サフィジーヌ VS ジェイク・エレンバーガー予想:ジェイク・エレンバーガー1R
サウスポーでリーチが長いのがサフィジーヌ。
サフィジーヌがやりやすそう。左ミドルと右ジャブで安全圏の確保が容易。
エレンバーガーの仕掛けたスクランブルは、強烈な膝で対応。
サフィジーヌが相手をよく見ていて、コンパクトな左ストレートがエレンバーガーを捉える。
エレンバーガーにとっては厳しいファイト。
ジャブなどの弾く攻撃が非常に良いため、エレンバーガーが前に出るタイミングを精査している。
そのため、ミドルなんかが蹴りやすいサフィジーヌ。
だが、スクランブルの離れ際にエレンバーガーのビッグ・ショット、右フックだ。流石熟練の選手、狙い方が堂に入ってる。
サフィジーヌがぐらつくが、すぐに立て直す。
局面は依然とサフィジーヌが距離を取るもの。
2R
慎重に前に出てウィービングするエレンバーガーへ、右のショートフックを的確にねじ込むサフィジーヌ。
神経すり減らす試合だ。
エレンバーガーだが、サフィジーヌがスイッチングをはじめたのでやりづらさが増したよう。
サフィジーヌはサウスポーで左ハイorミドル、オーソドックスでは右ローと蹴り分ける。
エレンバーガーの八方が塞がっていく。
エレンバーガーがプレッシャーを強めていき、とうとうテイクダウンするがすぐに立たれる。
手数の少ない試合。
3R
同じ展開だが、サフィジーヌがプレッシャーを強めてきた。
理由は左ミドルやハイが良く当たりはじめてエレンバーガーが下がりだした為。
しかし、サフィジーヌが深追いせず。
もつれこんだグラウンドではサフィジーヌがバックをとり攻撃させない。
離れるも残り10秒。
エレンバーガーに何もさせなかったのはサフィジーヌ。
勝者:タレック・サフィジーヌ(判定 3-0)-----------------------
第8試合 ライト級
オリヴィエ・オウビン・メルシェ VS カルロス・ディエゴ・フェレイラ予想:オリヴィエ・オウビン・メルシェ1R
左がメルシェ。メルシェが距離が長い。
距離の長いサウスポーにどう攻めるかフェレイラ。
メルシェの左ミドルが良い。
しかしフェレイラのプレッシャーが強くメルシェがうまくは対処できていない。
ほとんど拮抗した展開
2R
距離を取りたいメルシェだが、蹴り足をキャッチされうまく長距離を支配できない。
プレッシャーを掛けるフェレイラだが、スクランブルはメルシェ。しかしテイクダウンには至らない。
あるいはテイクダウンをしてもフェレイラがすくに立つ。
どちらかというと攻めているのはフェレイラ。長距離の攻撃をうまくかわし、前進し攻撃している。
しかしメルシェの右アッパーがよく当たるようになる。
ここで打開できるか。メルシェの攻撃が生き生きとしてきた。散らしが機能し始める。
対するフェレイラは押し負けぬよう手を出すのがグッド。
3R
相変わらず拮抗した打撃の中で、メルシェの前の手のアッパーが良い。
とうとうタックルからフェレイラをテイクダウンするが、これもすぐ立たれる。
再度例のアッパーからテイクダウンを連携するが、上を取ったのはフェレイラ。
柔術はフェレイラの土俵。バックからフロントから、チョークやらパウンドやエルボーを仕掛けていく。
極めることはできなかったがフェレイラが攻め続けた。
勝者:カルロス・ディエゴ・フェレイラ(判定 3-0)------------------------
第7試合 ミドル級
ハファエル・ナタウ VS ケヴィン・ケイシー予想:ハファエル・ナタウ1R
サウスポーはケイシー。
ゆっくりとしたプレッシャーはケイシー。大きなショットを狙っている。
ケイシーが左ストレートをナタウが走るようなタックル、しかし切られる。
ケイシーの動きが次第に落ちていくと、ナタウがテイクダウン。
30秒となく立つ。再びテイクダウンを試みるナタウだが、上になるのはケイシー。
これもすぐ立つ。
最後にケイシーが良いパンチを当てて詰めると、ナタウが右フックで反撃しヘイスがダウン。
同時にホーン。
2R
ナタウが打撃とスクランブルとグラウンドで勝る展開。
ケイシーははやガス欠か?
打撃で一発当てるしかなさそうだが、疲れてる選手はスクランブルを許すのでそれが難しい
3R
プレッシャーはケイシーなのだが、やはりナタウのテイクダウンを防ぐガスがない。
ガスがない選手はグラウンドでも戦えない。
ナタウがフルマウントからパウンドを落とすとレフェリーが止める。
勝者:ハファエル・ナタウ(3R TKO パウンド)-----------------------
第6試合 フライ級
ダスティン・オーティス VS ウィルソン・ヘイス予想:ダスティン・オーティス1R
サウスポーはヘイス。
オーティスのステップイン&右ストレートが超ステルスで美しい。
至近距離ではヘイスの左右のフックが非常に良い。
両者機動は多くなく、足を止めてコンタクトを好むよう。
スクランブルはオーティスが非常によく対応するが、ヘイスが怪力。
大事に至らず離れる。
打撃戦はヘイスが少々押しはじめたか。
スクランブル以降テイクダウンしたのもヘイス。
2R
至近距離でヘイスの左がオーティスの顔面をとらえる。
オーティスがタックルを仕掛けるが、ヘイスがスプロール。
ヘイスがタックルからスクランブルを仕掛ける、ここで常に分が悪いオーティス。
離れる。
打撃戦ではまだまだ互角で、徐々にオーティスがタックルを仕掛けるようになってくる。
しかし膂力ではヘイスが強い。
オーティスのキックをヘイスがキャッチしテイクダウン。
バックフルマウントを取るヘイス。残り1分。時間は十分。
残り10秒はヘイスがアームバーをセットするが、対処され時間切れ。
3R
スクランブルからバックを取るのはヘイス。ここは対処されるもテイクダウンはヘイス。
バックをを綺麗に取る。これはオーティスが詰んだか。予想外だ。
離れての打撃戦は互角。しかしスクランブルで勝るヘイスがとにかく有利。
その後スクランブルが多くなり、グラウンドとスクランブルでヘイスが上回る。
途中バックを取ることに成功したオーティスも一瞬の出来事。
このまま攻め続けられ、ヘイスの優勢のまま試合終了。
勝者:ウィルソン・ヘイス(判定 3-0)−感想
スクランブル以降、ヘイスがやるのは予想できるが、ポイントは打撃戦か。
これはやはり右対左の影響だろうか。
右ストレートが非常にいいオーティスだが、なぜここで組み立てられなかったのだろう。
対するヘイスは左右のフックで応戦、ここでいくつかもらったオーティスがスクランブルに積極的になったとみている
ここは長距離を保てばよかったのではないか?
うーん、自分の評価眼のなさにがっかりした。
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第5試合 ウェルター級
アレクサンダー・ヤコブレフ VS ジョージ・サリバン予想:アレクサンダー・ヤコブレフ1R
サウスポーがヤコブレフ。そこまで身長差はない。
前足でローを放っていくのはサリバン、非常に良い。
ヤコブレフは後ろ足のミドル、ローで応戦しながら、サリバンの蹴り足をキャッチ。
テイクダウンするもサリバン立つのが早い。
しかしヤコブレフ、バックステップをローを出しながら追ってきたサリバンを綺麗にカウンターのタックル、テイクダウン。
今度はサイドからバックまでグッド・ポジショニング。立ち上がるもバックからはどかない。
長い時間ではなかったが、ここで離れる。
ヤコブレフがスタンディングでワン・ツーを放つとサリバンの顔面へ綺麗に当たる。
落ち着いてパウンドを落とすとレフェリーが止める。
勝者:アレクサンダー・ヤコブレフ(1R KO)−感想
ヤコブレフかなり安定していていいファイターだ。
最後のワン・ツーをピックアップ。
実際には、「ツー・ツー」の打撃。
左ストレートをだし、左を足を少し前に出しながら(=スイッチ)右手でストレートを出すというもの。
この右がズシリと決まり、サリバンは対処不可能へ。
ヤコブレフの今後に期待。
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第4試合 フェザー級
アレックス・カセレス VS マシオ・フレン予想:マシオ・フレン1R & 2R
基本的にカセレスがプレッシャーを掛け、打撃を出していく展開。
フレンは局面的にか反撃できず、カセレスはほとんど意に介さない程度。
テイクダウンもなく打撃で負けているので、ほとんど詰んでいる。
フレンが何を見せるか。
3R
勝者:アレックス・カセレス(判定 3-0)−感想
とにかく打撃でフレンが勝てないので、フレンに打開策がない。
万が一フレンが打撃で糸口を見つけても、カセレスはスクランブルを仕掛ければいいこと。
フレンは距離で負けている。体格が小さすぎるのでは。バンタム以下でやった方がいいと思う。
カセレス大したことないだろうという評価からフレンに置いたが、フレンがそれ以上に何もできなかった。
TUF出身者は厳しいなぁ。
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第3試合 ウェルター級
ランディ・ブラウン VS マット・ドワイヤー予想:マット・ドワイヤー1R
非常に背の高い両名。
より距離が長いのがドワイヤーで、プレッシャーを掛けるのがブラウン。
ブラウンが度ワイヤーほどの長距離手が未経験か、非常に戦いにくそう。
両者有効だがあまり見られない。
強いて言うならドワイヤーの右のオーバーハンドがいくつかブラウンの顔に届いたのみ。
2R
距離感はやはりドワイヤー。ここではじめてスクランブルの展開。
金網を背に両者が目まぐるしく入れ替わる。すぐにブレイク。
ドワイヤーの右ローが目立ち、右オーバーハンドもブラウンが相変わらず対応できていない。
再度スクランブル。膂力はブラウンか。ブラウンが大きな柔道投げでテイクダウン。
ダースチョークを狙うが、ドワイヤー危なげなく躱す。
あの大きなテイクダウンは印象的。
今度はドワイヤーがスクランブルからテイクダウン。
やるべきを心得ている。取られたら取り返す。
勝負は3Rへ。
3R
前に出たブラウン。素晴らしい選択。
アイポークがあり、ドワイヤーが苦しそうに対応する。そこからブラウンがテイクダウンも、バックを取るのがドワイヤー。
しかしブラウンの対処が良く、さらにもつれ合いバックを取り返すブラウン。
立ち上がったままだったので離れる。
ドワイヤー疲れたか。
最後までスクランブル合戦が続き、ここという見せ場がなく終了。
勝者:ランディ・ブラウン(判定 3-0)−感想
ブラウンは厳しい戦いだったとは思う。
というか本当にUFCで楽に勝てる選手と言うのはいないのだなぁと思う。
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第2試合 フェザー級
レヴァン・マカシュヴィリ VS デーモン・ジャクソン予想:デーモン・ジャクソン1R
リーチの長いジャクソンが前に出る、頭を下げ長いジャブとストレートを放っていく、悪くない。
マカシュヴィリはサイドステップと反撃で応戦、スクランブルを許さない姿勢。
しかしリーチの長いジャクソンにとうとうスクランブルを許す。
ここで腰が強いマカシュヴィリ。
ラウンド終了までスクランブルを狙っていくが、マカシュヴィリはテイクダウンを許さない。
2R
ジャクソンの頭を下げた長いジャブとストレートが良い。
タックルへ反応せざるを得ないマカシュヴィリに有効なのだろう。
マカシュヴィリの応戦も負けてはいないが、とにかく後退しまくるのが印象にどう影響するか。
1Rと同じくスクランブルで倒れない、倒せない展開。
3R
同じような展開だが、少々打撃が多い。
しかしマカシュヴィリは、土俵であるスタンディングでそこまで戦えていない。
途中マカシュヴィリは2度テイクダウンするが、1度目はギロチンでカウンターされ、すぐに立たれる。
2度目もそこまで安定せず、ジャクソンがエスケープする途中、4点でのヘッドキックを当ててしまう。
すぐに再開して、マカシュヴィリの指がジャクソンに入り、減点を取られるマカシュヴィリ。
残りは1分。
激しくスタンディングで動く両者だが、ヒットはほぼない。
終了。
勝者:ドロー(1-0)−感想
マカシュヴィリはまずストライカーとして、距離とカウンターがない。
スクランブルでのディフェンスは非常に良いとしても、これでは攻撃手段がないに等しい。
対するジャクソンは自分のゲームが出来てはいた。
減点があったので、マカシュヴィリは本来29-28×2だったのが、28-28×2のドローへ。
減点がなければマカシュヴィリの勝ちだが、それでもスプリット。(ジャクソンが29-28×1)
ドローは払い戻しなのでどうでもいいのだが、マカシュヴィリはテイクダウンは自ら仕掛けていかなければスタンディングで攻撃できないと思う。
対するジャクソンは、テイクダウンが難しいなら、スクランブルを餌に打撃で有効打をとらないと、やはり勝利材料がなくなる。
両者にとって課題が浮き彫りとなった試合になった。
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第1試合 ライト級
トニー・マーチン VS フェリペ・オリヴィエリ予想:トニー・マーチン1R
マーチンは非常に手数が少ないが、長いリーチでジリジリとプレッシャーを掛ける。
オリヴィエリはローで応戦、大きなヒットも生むが、スクランブルを許す。
マーチンのスクランブルがグッド。テイクダウンするも、立ち上がるのはオリヴィエリ。
ブレイクからマーチンはしつこくスクランブルをかけていくが、オリヴィエリの対処が良い。
マーチンはなぜ打撃戦に臨まないのだろう。
2R
マーチンはスクランブルを捨てる。ローでオリヴィエリが非常に良いヒットを数発見せる。
マーチンは手詰まりかと思いきや、徐々に右ストレートを中心に良いボクシングを見せる。
リーチが良く良い打撃を持っているのに連携も見せずなぜ1Rはスクランブルへ?
緊張でもしていたのか。
マーチンがいくつか良いヒットを見せてオリヴィエリがふらつくが、マーチン仕留めきれず。
3R
開始はオリヴィエリの勢いが復活。うーん。
マーチンは局所的に良いパンチを当ててはいるが、どうも攻めあぐねている。
コーナーの「中に入って勝負しろ」との指示に、マーチンがタックル&テイクダウン。
素晴らしい。
サイドトップからスムーズなポジショニングでバックを取り、チョーク。
タップ間に合わず落ちるオリヴィエリ。
勝者:トニー・マーチン(3R リアネキッド・チョーク)−感想
スタッツだけ見てマーチンをピック、惜しくも強い選手にしか負けてなかったので。
かなり大きなベットを負担させたが、ひとつひとつの武器は良いと思う。
今回は打撃とスクランブルで空回りする場面をあったが、明らかに上回る片鱗を見せた。
まだ荒削りな感は否めないが、長い打撃、スクランブル、寝技がよく、あまり弱点はなさそうだ。
まだ26歳で、打撃のセンスは悪くなさそうなので、打撃とスクランブルの連携が良くなれば今後に期待できそうだ。
これで10勝のうちサブミッション勝ちを8に伸ばした。
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