1月22日(日)に行われたBellator 170 「オーティス vs ソネン」大会の感想です。
メイン 第5試合 ライトヘビー級
チェール・ソネン vs ティト・オーティスwin
打撃の交換、ソネンの方がやや上手に見えるがティトに強い気迫を感じる。その気迫を布石にシングルを狙うティト。しかしソネンはリバース、そしてスプロールからアナコンダチョーク。コントロールはさすがにソネンか。そこからトップを奪うが、今度はティトがリバース。
今度はティトがスクランブルからバックを取ると、フェイスロックのように斜めのままチョークを極めるティト。頸動脈だろうか、ソネンの顔が真っ青。ソネンはたまらずタップ。
レスリングがどうとか打撃がどうとはちょっと言えないが、これはティトの気迫勝ちに見えた。レフェリーが止めるがなかなか離さないティト、首を抑えられやっと離す。そんなソネン終わった後もさっぱりした表情で握手を求める。あまりやる気がなかったのだろうか? 試合が終わればノーサイドは良いのだが、試合内容と態度のあまりの淡白さにやっつけにも見えてしまう少々残念だったソネン。ソネンがしゃべればティトも儲かるけど、ビジネスってそんなにシンプルだろうか。
本気のファイターはやはり強い。最後に感謝の言葉と妻への愛を述べ、グローブを置いた。ソネンに対し、ティトにとって純粋なモチベーションはビジネスではなくファイトだったのだな、と感じさせた。お疲れ様です、ティト・オーティス。
メイン 第4試合 ウェルター級
ブレナン・ワード vs ポール・デイリーwin
両者パンチは互角か、ジャブではワードなのだがデイリーがロー。そのローをキャッチするワード、さらにテイクダウンも見せる。主導権はワード、デイリーはボトムからどうにか抜け出し立ち上がる。
クリンチは続いており、バックにつくワード。デイリーは振り向きざまに回転の肘。これが当たり離れるワード、デイリーが追いかけるとワードはレベルチェンジで対応。これを読んでいたデイリーがとび膝でワードをKO。失神。
これは読み通りワードが優勢だと思ったが、デイリーの爆発力はワードですらついていけず。すごいフィニッシュだ。
メイン 第3試合 ミドル級
win加藤久輝 vs ハレック・グレイシー
ハレックの下手っぴな蹴りに惑わされず、蹴り終わりのローを狙い撃ちする加藤。打てる機会を吟味し左のカウンター。大きな実力差。終始そういう展開。
ハレックは武器がない。加藤の攻撃に亀になり、組みつこうとのそのそとしゃがむ。これでは勝てない。加藤も慎重になりすぎなのでは。左ストレートはリスクレスなのでどんどん振っていっていいような。
と思いきやハレックは第3R前に出て組みついていく。なぜそれを最初からしなかっただろうか。ガスの問題か、あるいは加藤が慎重だったのはやはり正解だったということか。最後のグラウンドコントロールは素晴らしかったが、ハレックも自身に苦笑い。
メイン 第2試合 フェザー級
ジョージ・カラカニアン vs エマニュエル・サンチェスwin
カラカニアンがサンチェスに打撃の主導権を渡す前にテイクダウントライ。ここから最後までグラウンド戦。1Rはトントンで2Rは明確にサンチェス、3Rは明確にカラカニアン。しかし、2Rサンチェスが4点膝でイリーガルショット、減点。
判定は28-28、28-27×2でサンチェス勝利。10-9、9-8、9-10という感じだろうか。2Rサンチェスに10-8、3Rはカラカニアンに8-10はつかなかった。
全体的なコントロール時間ではカラカニアンの印象だったが、明確にグラウンドの打撃数、また攻防のメリハリではサンチェス。徐々にルール変更が変わってきたと実感。2017年から海外MMAは「オフェンス > コントロール」。
メイン 第1試合 161ポンド
デレク・アンダーソン vs デレク・カンポスwin
ベラトールの選手は本当に距離が近いな、と思う。なぜだろう。ローカルのTitanなんかは選手が距離を遠く設定しているようにみえるのだけど。ストライカー同士の戦いだからだろうか。
アンダーソンの方が手は長いが距離感とディフェンスが悪く、カンポスの方が速度がありたまに大きなフックをヒットさせる。カンポスも速さとディフェンスが大きく勝るわけではないので、アンダーソンのジャブが突き刺さる。
3R中盤に差し掛かるところカンポスがテイクダウン、策士。1,2Rでポイントを分けていて3R打撃で劣勢となるや迷わずグラウンドを選んだカンポスの勝利。少しの時間でもトップからカンポスが殴ったのが大きかったように思える。
前座 第5試合 ミドル級 Draw
ケビン・ケーシー vs キース・ベリー
UFCからベラトールへ移籍したケイシーの一戦目。相手はKOキングのニックネームのキース・バリー。
UFCではテイクダウン&トップキープのイメージの強いケイシーだが、バリー相手に打撃戦でも余裕がある印象。1Rケイシー前の手の右フックでダウンを奪いトップキープする場面が複数回、グラウンドトップからパンチと肘の連打。2Rも簡単にバリーをテイクダウン。UFCのレベルはやはり違うなと思いきや、それ以降トップで休み続け。3Rはテイクダウンする余力もなくバリーに前進とオフェンスの機会を与え続けた。
判定は1-0のドロー。2Rトップキープのみのケイシーはポイントにならず。北米のジャッジは本当に変わったなと感じる。トップから殴らない選手をボトムから殴ればポイントになるということ。ケイシーはUFC時代から1R強い印象だが、ちょっとガスが悪いかもしれない。今回は1R飛ばしただけに。今考えたらK-1の魔裟斗はひたすらにガス強化していたなと思い出す。ガスの多い選手はいつもすごく強い。
また、トップキープがポイントにならないなら、引き込んでボトムから打撃で組み立てることも可能だろうな、と思う。
前座 第2試合 フェザー級
winシンゾー・マチダ vs ジャマール・オカンポ
リョートの兄シンゾーが登場。シンゾーは空手家よろしくストライカー、対するオカンポはグラップラー。
弟のように良いステップを踏むシンゾーだが、割と簡単にオカンポに捕まりテイクダウンされてしまう。3Rの中盤以降まで随所に打撃で反撃を入れるも、基本的にテイクダウンを許しトップコントロールを許す展開。判定での敗色濃厚の中、テイクダウンで息の上がるオカンポへ、シンゾーの正拳突きのような綺麗なストレート。
一撃逆転KO。これは面白い。
リョートの兄なので40歳超えてるのだろうか。ストライカーでもグラウンドでディフェンスしきっちり立ち上がってさえいれば相手を消耗させることができると再確認。グラップラーが疲れているとき、KOパンチを持ったストライカーが出力したら危険。
シンゾーはリョートほどクリンチやステップはうまくないが、オフェンスは引けをとらない良さを持っているよう。面白い選手だ。
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レベルチェンジとはどういう意味ですか?
コメントありがとうございます。
レベルチェンジは打撃からレスリングへ技術体系(レベル)を変えることです。
打撃の交換の中で意表をついたタックルをすることなどがこれに当たりますね。攻撃側のタイミングはシビアですが、防御側は反応するのが難しいです。