12月10日(土)に行われたUFC Fight Night 102 「ルイス VS アブドゥラヒモフ」大会の感想です。
win デリック・ルイス VS シャミル・アブドゥラヒモフ
ルイスが狙いすぎたかハイキックを不用意に放ちアブドゥラヒモフの肩に引っかかり、アブドゥラヒモフがトップをとる。サイドトップからアームロックを狙い攻めるが、ボトムのルイスはいつも通りリラックス。ルイスがマットをむき立ち上がるのを、アブドゥラヒモフは止められず。ルイスはやはりかなりのパワーと重さのあるので、グラウンドでコントロールするのが大変なのだろう。
ルイスが狙いすぎているか、手がでない。対するアブドゥラヒモフはクリンチが安全なのでなかなか戦いやすそう。いや、ハイキックを出してスリップしているルイス、調子が悪いか? 動きが悪いように見える。こんなもんなのだったっけ? 5Rのカーディオ計算か? あるいは右目にパンチが当たったのがつらいか。とにかくアブドゥラヒモフが優勢。
アブドゥラヒモフが何をしたわけではないが、ルイスが動かな過ぎた。両者のパンチはほとんどあたらないまま、アブドゥラヒモフは彼も彼でトップをとっても何かできるわけでもない。いまんとここの試合はひどいな。両者上に上がってもアルロフスキーやブラウンクラスの動きには対応できなさそうだ。
4Rに入るとより動きの少ない両者。クリンチほかルイスの方が余力がありそう。残り2分でルイスがテイクダウンすると、普通にサイドトップからパウンド、残り90秒でマウントからパウンド。レフェリーはストップ。
最後は少し面白かったけど、前半3Rは退屈すぎた。
ルイスはやはりカーディオ配分が非常にうまい。相手がクリンチで自分をコントロールしようとすることを知っているし、重くパワーのある自分より先に相手がガス欠することを知っている。そしてガス欠した相手はルイスのトップポジションから逃れることができないことも知っている。勝負所の嗅覚や作戦自体は素晴らしいし、今のところ強力に機能している。アリの時代に既にあった戦術で、結構シンプルで古典的だけどやはりヘビーでは効果的なんだな。
ただ、相手がジャブでポイントアウトしたらどうするんだろう。ルイスがしっかり相手を攻めさせる点がグッド。まさかその為に目を擦ったりハイキックを外したりしているわけじゃないだろうな。そうだとしたら急に魅力的に見えるけど。
win フランシス・ガヌー VS アンソニー・ハミルトン
じりじりと距離を詰めるガヌーへ、ハミルトンはダブルレッグで飛び込む。タイミングは素晴らしかったが、安定せず。しかしクリンチは継続。金網へ押し込むハミルトンのクラッチしている手をガヌーがロック。ひねりあげながら倒すとニーオンザベリーし、キムラをきっちり極める。ハミルトンはタップ。
基本的な技だが、きっちりロックしガヌーの怪力で引っ張りあげると極まるもんなのだろうか? ハミルトンは流石に予想していなかったと思う。1Rガヌーのサブミッション勝ちは流石に予想できなかった。
ハミルトンはチャンスを逃してしまったな。
その他注目の選手
コリー・アンダーソン
ライトヘビーのブルーチッププロスペクトもそろそろ成熟してきたか。オコネルレベルではどうにもならない。今後テイクダウンディフェンスの強力な選手を相手にどこまでストライキングで戦えるかがトップに食い込む鍵。
シェーン・ブルゴス
デビュー戦でチアゴ・トラトールと対戦。ブルゴスは、フェザー級でも大きな体格、非常に長い腕。これら有利なフィジカルでテイクダウンディフェンスも強い。一番良かったのはボクシング。長いジャブは少なめだが、右ストレートと左フックが鋭く、当てるのがうまい。回避はウィービングと長い腕のガードで大きなヒットは許さない。
ガーブラントやマクレガーといったようなトップ所にはターゲティング能力はまだまだ及ばないが、ボクシングセンスが非常に良い。近距離ではアッパーや左にスリップして短い右フックなど、テクニカル。
非常に好きなスタイルの選手。そもそも右ストレートと左フックの強力な基本を綺麗に使える選手が非常に好き。注目のプロスペクトとして記憶しておきたい。
明日は注目のUFC 206「ホロウェイ VS ペティス」大会。午前8:30開始。そしてペティスが計量オーバーするという最低の流れ。是が非でもホロウェイに勝っていただきたい。
格闘技ほか、サッカーや野球など、スポーツの賭けに参加してみたい方は、「格闘技に賭ける」のバナーからブックメーカーへの登録が可能です。
登録方法についてはこちらに記しておきました。
ブックメーカーの説明から海外口座の開設方法まで、詳しく知りたい方はこちらからご覧ください。
ほか、ブックメーカーの登録方法や記入方法から当ブログで使っているベッティング・シート(エクセル)の配布まで、細かい疑問・不明な点、ご希望があったらできる限りお応えします。こちらのメールアドレスまでお問合せを下さい。お気軽にどうぞ。
格闘技経験がなく、いまいち選手の特性などが分からないので、このブログを見て勉強させて頂いています。
ところで、話が変わってしまうのですが、ufcの選手の中に日本人が参考になる選手、また身体能力がそれほど高くないのに活躍している選手っていますか?
主さんの意見を是非聞きたいです!
コメントありがとうございますm(__)m
私も目下勉強中ですので、一緒に楽しく観戦していきましょう。笑。
身体能力が高くなくて活躍している選手ですか、難しいですが着眼点が素晴らしいですね。
とにかくスタミナ含め身体能力はバケモノだと思います。
トップところでパワーとスタミナがとびぬけていないのに強いのはマクレガーですね。手が異常に長い点と距離感がとんでもないというアドバンテージがありますが。
基本的に運動能力が低い選手はどうしてもやられていますね。ノーランカーの夜叉坊ですら140km/hの剛速球投げられますし。
中でも戦える技術を身に着けるなら、柔術の選手という印象ですが、こちらもやはり長い手足という広い意味での身体能力は必要だと思います。
やはりufcにいる人は一般人とは次元が違う方達なのですね笑
勉強になりました、ありがとうございます😊
いえいえ。
非常に面白い問いなのであのあと考えて見ました。
王者クラスならもう一人、ドミニク・クルーズは身体能力より練習量と戦術で戦っていると自分は思えました。