2016年08月28日

感想 UFC on FOX 21 「マイア VS コンディット」大会




8月28日(日)に行われたUFC on FOX 21 「マイア VS コンディット」大会の感想です。

× カーロス・コンディット VS デミアン・マイア 〇


  マイアが普通に素早いシングルから強力なテイクダウン。強力なパスガード。強力なバックコントロールから強力なリア・ネキッド・チョーク。しっかり入ってコンディットがタップ。

  文句がなさすぎ。素晴らしい。今回コンディットに対して話せることはなし。

  マイアについては、テイクダウンの成功率とパスガードの成功率と、グラウンドでのキープ力とサブミッションの成功率が高すぎる。最近こんな選手本当に見ない、時代遅れなのか早すぎるのか。
  レスラーが柔術へ負けてしまうところからメジャーMMAの歴史がはじまり、柔術家へ有利なテイクダウンディフェンス型ストライカーが次第に猛威を振るう。次に彼らを打ちのめすのは最近のトレンドのレスリング&ボクシング。しかしこれももう古くなりつつある。直接的な決定力である打撃と寝技で、突き抜けた実力が出始めている。

  完璧なテイクダウン能力や、あるいはテイクダウン・ディフェンスを備えて、サブミッションあるいは打撃で圧倒できるファイターら。


  その中でもデミアン・マイアは「テイクダウン&柔術」スタイルの現時点で最高峰。オールラウンダーが増えると順当勝ちが増えそうだが、突出型が増えると相性の影響が大きくなるので、ものすごく個性や浪漫が際立って面白い。

  マイアは必ず組み付き、必ずテイクダウンを取り、必ずコントロールできるファイター。マイアの戦術は大まかにはこれなので、この強力なスタイルを誰がはじめにどのように攻略するのか。タイトルマッチが楽しみだ。




〇 アンソニー・ペティス VS チャールズ・オリヴェイラ ×


  開始早々ペティスの打撃を無視して胴体へ組み付いていくオリヴェイラ。ペティスはケージレスリングでしのぐ力を持っているが、オリヴェイラがペティスの打撃に付き合うつもりがないのは同じこと。再び難なく見つくと今度はバックへ回りグラウンドへ引き込む。一気にオリヴェイラのペースかと思われたが、ペティスが向きなおしトップをとる。ここからパウンド含め一気にペティスのペース。ほどなくブレイク。

  ペティスのミドルキックがオリヴェイラへささりボディを効かせると、自らグラウンドへ寝そべるオリヴェイラ。ペティスの追撃のパウンドが強烈。膂力の強いあのオリヴェイラにグラウンドで負けておらず、フェザーでのペティスのフィジカルが強力なことを証明。

  ただしサウスポーに構えたペティスの得意の打撃でオリヴェイラに肉薄され、打撃の感覚はまだ戻っていない印象を受ける。一撃で相手を仕留めるキレがない。むしろ打撃で被弾が目立ち、オリヴェイラに打撃ルートの組み付きを許している。再度バックにつかれたグラウンドで、あのオリヴェイラから逃れトップからまたもやペティスが攻めるシーンも。打撃で押されグラウンドで攻めるペティス、両者意外すぎる攻勢、意外すぎる苦戦、意外すぎる展開。

  最終ラウンド、オリヴェイラが殴っていき難なくテイクダウン。1,2Rはペティスにポイントがついているだろうが、トップを取ったオリヴェイラほど怖いものはない。ペティスどうにかアームバーでカウンターするが、外されバックを取られる。ここでペティスはすぐさま向きなおしトップ。しかしオリヴェイラ強く立たれてしまう。オリヴェイラはしつこくテイクダウントライ。


  ここへペティスがオリヴェイラの首を取りグラウンドへ引きずり込む。まさか? フロントチョークだ。

  タイトに入っているように見えるが、オリヴェイラがタップすることなどありえるのか。いや、苦しそうな表情はフロックではない。

  とうとうオリヴェイラの左手がペティスを二回叩いた。


  なんというの決着。

  オリヴェイラがテイクダウンできるという読みがあっても、ペティスはまったく違う戦いかたを見せた。ここまでグラウンドができるなら、パンチの不調も挽回できるか。長距離のキックと近距離で何ならタックルに積極的になればいい。カーディオとの相談だが、よりオフェンシブなパンチが生きそうだ。フェザーのペティスはまた全く新しい姿に期待できるかも知れない。

  それにしてもオリヴェイラ、本当にタフだった。あれだけ殴られてペティス相手に打撃で流れを押し戻すメンタルや見事。確かにあの展開ではそれしかないが、よくまあできるな、と思う。ポジショニングのキープ力はより圧倒的な印象があったが、案外簡単に返されてしまっていた。ペティスを褒めるべきだろうか? そうでなくともグラウンドのキープは難しいということだろう。

  今回の収穫は、フェザー級のペティスは「力強い」という印象。アルドやエドガー、マクレガーとの対戦を想像すると非常に楽しみ。



〇 ジョー・ローゾン VS ジム・ミラー ×


  前回サンチェスでもそうだったが、サウスポーのミラーに対してもローゾンの圧力が強烈。もともと思い切りはよくても確かに前に出るタイプだったが、ボクシングはもっと貧弱だった印象がある。やはり変わっている。ローゾンはグラウンドに持ち込むことがベストだが、これでだけ圧力があれば今回のようにトップを取ることも多くなるだろう。

  しかしそこはさすがのミラーで、強打に恐れずパンチのコンビネーション、上下の打ち分けで対抗。ローゾンのプレッシャー・ボクシングが機能しているうちは良いが、これに応戦されるとディフェンス面で若干粗さを見せるか。

  2Rローゾンがトップを取れたのは蹴りの交差によるアクシデントだが、強力なプレッシャーがもたらした贈り物だろう。一進一退の打撃戦でここは大きかった。しかし3Rは自らのテイクダウンできっちりテイクダウンを奪う。3R開始直後の劣勢を挽回。ラッシュでガスを消耗したミラーへ最適なオフェンス。

  ミラーはやはり強かったが今回どうも試合の流れが悪かった。これはローゾン見事と褒めるしかない、一皮剥けたな。


  と、思いきや判定2-1スプリットでミラーが勝利。

  1,2Rはミラーでも当然おかしくないが、最近印象値をかなり重要視していたので結構うれしい。センターコントロールとトップコントロールはあまりポイントにならなくなってきたな。

  でもメディアはローゾン支持が多いのでは?


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posted by nao_mma_ymt at 11:25 | Comment(0) | 試合感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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