2016年05月16日

感想 「ホジェリオ VS カミンズ」ほか UFC 198(第1〜3試合) 「ヴェウドゥム VS ミオシッチ」大会



第3試合 ライトヘビー級 5分3R
パトリック・カミンズ VS アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ


  3倍のアンダードッグ、ホジェリオがサウスポー。カミンズはオーソドックスからイン・ローを狙っていく、ホジェリオはボクサーらしい動きでカミンズのこのローが非常に良い。カミンズはすぐにはテイクダウンへいかず、打撃で十分に時間を過ごそうという戦術をひいている。テイクダウンの成功率が上がると好循環を生むので支持したい。
  しかしホジェリオのパンチが徐々に当たり始める。良いストライカーに打撃のフェイズを維持するのは相応のリスクもやはりあるか。ここでの被弾がかさむと、悪循環というよりテイクダウンへ行く余力がなくなる。
  それでもなお打撃フェイズを維持しようというカミンズが不用意に出した右へ、ホジェリオの強烈な右フックのカウンター。ダメージは明らかで、グラウンドで上から殴りつけ、立たせても強力な左ストレートで殴りつける。さすがにレフェリーが止める。

勝利:アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(1R KO 右フック、左ストレート)

  地元で快勝した直後、地元の大歓声が響くなかさわやかなホジェリオの笑顔。リングサイドにはダークブルーのスーツを着た兄ホドリゴの見守るような労いの表情。不覚にも、涙腺に来てしまう。地球の裏側は日本からも祝福するファンは多いぞ!
  ホジェリオもいつものパフォーマンスが見られて非常に良かった。ホジェリオはスクランブラーやクリンチファイターより、打撃の距離を一気に詰めるレスラーのほうがどちらかと言うと得意なのかも知れない。ボトムからの柔術もあるだろうし。カミンズに勝ったことで、6位のサンプルー以下、エヴァンス、ショーグン、マヌワ、に続くホジェリオで、同じ位置に並べただろう。サンプルーあたりとの試合が見たい。
  カミンズはとにかく打撃が悪い。レスリングが良いので期待の選手だったとは思う。しかし実績のあるファイターへ勝てたのはフェイジャオン戦のみで、サンプルー、テイシェイラ、そして今回のホジェリオにも惨敗。おそらく打撃がなければこれ以上はきついことを自覚していて、今回打撃戦へ臨んだのかとも思うが、打撃に関してはかなり不器用な印象も受ける。戦い方が実直すぎるようにも見えるが、彼の良い性格があらわれているのだろうか? カミンズはここが正念場で、次の戦いで新たなアジャストを見せなければならないだろう。またファイターにひとつのハードルが与えられた。


△ モラエス VS シャーガス △

  オッズは4.5倍ほどでモラエス有利、強力な柔術と粘りのある打撃で勝ちを収めてきた。今回のシャーガスは打撃がなかなか良く、タックルのないモラエスがどう攻略するか。第1Rはシャーガスのキックやパンチがモラエスをとらえ、ダウンを奪う。第2Rはしかし、モラエスがオーバーハンドで応戦、接近で相手の足を取る動きとの二択に迫れるので、柔術家のオーバーハンドは本当に有効に思える。徐々にモラエスがプレッシャーを強め、粘り強い圧力を見せはじめる。相手が下がらせガードを固めさせると、さっと抱え込むようにフロントチョークを仕掛けグラウンドへ引きずり込むモラエス。流石の動き。有効打ではシャーガスのラウンドに見えたが、どうだろう。
  3R、出るのはシャーガスだが、モラエスがテイクダウンで素晴らしいカウンター。最終ラウンドはほとんどグラウンドでコントロールしたモラエス。

  判定は1-1のドロー。2Rが割れ、3Rは10-8でモラエスのラウンドとしたジャッジがいるのだろう。自分はモラエスに勝たせてあげたかったが、地元ひいきしすぎないジャッジもいいか。あるいは地元で引き分けたということはシャーガスの実質は勝ちなのだろうか。ハント−シウバ、夜叉坊−廣田などの激闘でもドロー裁定で「両者ともに勝者ですよ」という納得のアナウンスは少々難しい。今回、勝者はいないという感じ、特にモラエスの釈然としない顔が印象的だった。



× ツブコフ VS モイカーノ 〇

  ツブコフの方が打撃の反応や速度は良いのだが、モイカーノのローキックはじめとするリーチが長くなかなか入り込めない。モイカーノがグラップラーでなければもう少し大胆に踏み込めるだろうが、クリンチやグラウンドを極力避けたいのだろう。ツブコフの打撃が生きない。スクランブルではモイカーノが非常に良い動きで、柔術の強力さを感じさせる。
  グラウンドでの攻防でツブコフを有効にコントロールすると、立ち上がった打撃戦でより有利になるのはモイカーノ。プレッシャーを掛けるのはモイカーノとなり、ツブコフは単発の飛び込みか、カウンターに頼った戦い方へ。ここでモイカーノがツブコフの鋭い打ち返しへしっかりと応戦しプレッシャーを弱めない点が非常に良い点。オクタゴンでは確実な優位をアウトサイドで維持できない限り、プレッシャーを掛けて相手をコントロールすべきだと、心底思う。
  途中モイカーノローがツブコフの下腹部へ、しかし中断はなし、少々かわいそうだった。
  終盤は肩で息をしているがそれでもツブコフが良く動いている。プレッシャーを掛けているのは相変わらずモイカーノ。とうとうツブコフはタックルを繰り出しテイクダウンは複数回をトライするが、相手を積極的に動かしているであろうモイカーノがしっかりディフェンス、素晴らしい。

  1Rはツブコフ、2,3Rは割れるもモイカーノに軍配。プレッシャーを掛けていたので頷ける。ツブコフはアウトサイドを維持するならやはり明確に有効打で上回る必要があった。


好きなスポーツに賭けてみたい。ブックメーカーを始めてみたい方はこちらから



登録方法はこちら
ブックメーカーについて詳しく知りたい方はこちら

ほか、ブックメーカーの登録方法など、不明な点があったら可能な範囲でお答えします。
こちらのメールアドレスまでお問合せを下さい。どうぞお気軽に。







posted by nao_mma_ymt at 13:50 | Comment(0) | 試合感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]