本日も番外編です。
今日は、ブックメーカーのパーレイ・ベットについて考えてみます。
−パーレイ・ベットとは
マルチ・ベットとも呼ばれます。
二つ以上の賭けを組み合わせて、一つ賭けとしてベットする方法のことです。
例としては、
試合1 : (1.500) A VS B (2.500)
試合2 : (1.900) C VS D (2.000)
があるとします(カッコ内はオッズ)。このとき、
・A選手の勝利 1.500倍
・D選手の勝利 2.000倍
を予想し、この二つの試合をひとつ(一回)のベットとして扱えます。
この時のオッズは
1.500倍 × 2.000倍 = 3.000倍
となります。1つの試合でも外した場合、このベットは不的中となり、ベットした投資額はひとつも戻ってきません。
ちなみに、パーレイベットは2以上なら原則いくつでも組めます。
3倍のオッズを3つ的中させるパーレイなら、3^3 = 27倍となります。驚異的な威力ですね。
ただし、3倍のオッズが的中する理論値は、高くて1/3ですので、3つとも的中する確率は当然1/27(4%未満)です。
ちなみに3倍×5のパーレイなら243倍、6つのパーレイなら729倍、7つなら2,187倍。
UFCでは1,2年ほど前にアンダードッグが10連勝し、その時アンダードッグで転がしていたら10万倍という驚異的な倍率になっていました。自分は一攫千金よりじっくり増やす方が確率がいいと気づいたのでこういう事実は気にならなくなりましたが。
余談ですが、一攫千金というのは面識もない芸能人に告白して恋愛が成就するようなもんです。
確率はゼロじゃありませんが、ストーリーとして不自然ですね。
一攫千金とはそういうものです。
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さて、このパーレイ・ベットですが、1試合目で勝った金額をそのまま2試合目にベットするという、いわゆる「コロガシ」という手法と本質的には一緒です。
パーレイベットは、いくら計算しても、理論上の回収率は組んでも組まなくても一緒です。
てら銭の発生するブックメーカーでは、オッズ対回収率は絶対にマイナスなので、パーレイを組むことは全体的にブックメーカーが得をする計算になります。
それほどパーレイを使いこなすことはハードルの高いことです。
ならば、なぜそのような賭け方をベッターが選択し、活用するのでしょうか。
いまここで、パーレイ・ベットのメリットとデメリットについて考えてみましょう。
1.メリット
・的中率が良い場合、回収率が増加する。
回収するための的中率が、的中率対オッズを上回るベッターは、これを活用すべきです。
つまり自信のあるベットほどパーレイを組んだ方が効率がいいです。
例えば、
2倍のオッズを回収するために必要な的中率は50%ですね。回収するために必要な的中率は(1/オッズ)で出ます。
100 unit × 2 倍 = 200 unit
2回賭けたら 200unit、二回に1度(50%)で的中すれば、200 unit のコストで回収は 200 unitなので、±0でベット高は回収、マイナスになりません。
さて、ここで2倍のオッズに対し、60%の的中率を誇るベッターを考えてみましょう。
100 unit を毎回ベットするとして、全5回ベットするとします。全ベット高は 500 unit。
3回は当たるので、
100 unit × 2倍 × 3回 = 600 unit。
なので、2倍のオッズで60%を回収できるベッターの回収率は
600 unit / 500 unit = 120% となります。
検算では、60%が2倍のオッズでくるので、120%。一致します。
長くなりましたが、パーレイをするとどうなるでしょう。
2倍のオッズに対し、60%の的中率を誇るベッターがパーレイ2つのを組むとパーレイ・ベットを的中させる確率は、
60%^2 = 36% となります。
2倍のオッズで2つでパーレイを組むと、パーレイ・オッズは
2^2 = 4.000倍
すると、このベッターの理論回収率は、4倍のオッズを36%の確率で当てられますので、
4 × 36% = 144%
検算は、シングルで120%の回収率なので2乗すると144%、一致ですね。
つまり、シングルでは120%、パーレイだと144%の回収と、回収率があがります。
よって、回収率が良い、自己の中で理論的にカタいと思う投機にはパーレイを組んだ方が回収率があがるということです。
それなら、パーレイは5つも6つも組んだ方が回収率があがるのか?
仰る通り、理論ではそうなります。
120%の回収率を誇るものが5つのパーレイを組むなら、回収率は120%に5乗し、
約249%という驚異的なものになります。
しかし、1回の5−パーレイ・ベットが成功する確率は、
60%^5 = 7.8% となります。
大体13回に1回当たる確率です。これだと今度はバンクロール管理が難しくなります。
13回に1回は理論値で、分散が悪く出た場合、バンクロールはひどく消耗しそうですよね。
2.デメリット
以上から、分散の出方によっては、回収率が非常に悪くなるというのもデメリットの一つです。
例えば、2倍オッズに対し的中率60%のベッターがいるとして、
・A×B
・C×D
・E×F
・G×H
・I×J
というパーレイでベットをしたとしましょう。(すべての試合は2倍、パーレイで4倍)
10回に6回に当てるので、このベッターは理論的には4つのベットを外しますが、もしB、D、F、Hといった具合に負けが出た場合、回収できるのはI×Jのみ。
すべて100 unit ずつベットしたなら、500 unit のベットに対し、配当はI×Jの100unit × 4倍の400 unitのみです。
こういうことは珍しくはありませんね。
これをシングルでベットしていたなら、回収率は120%のままです。
つまり、シングルベットの方が安定的です。
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いかがでしたでしょうか。
パーレイベットを使う場合、分散によってはダウンスイングを覚悟すべきです。
しかしコロガシよりは使いやすい面もあります。
100unitのベットをもってコロガシを2連続で外した場合、-200unitとなりますが、パーレイなら二つ外しても100unitですね。
こういうリスクヘッジの面もあります。
最近考え方法はリスクヘッジの方法を、書いてみたいと思います。
以下4試合(オッズはどれもすべて2.000倍)
A VS B
C VS D
E VS F
G VS H
2選手を組んでパーレイを組む時を考えます。勝利予想はA,C,E,Gの左側としましょう。
このとき、
A×C、A×E、A×G、C×E、C×G、E×G
といった具合で6通りを組むのです。通常4試合だと2つのパーレイを組むので、1ベット100unitだとすると総額200unit。
6つのパーレイなら、一つのベットは33.3unitにし、総額200unit。
これなら分散が悪く出てもリスクはヘッジできます。
1つ外した場合は2つのパーレイと同じ。
2つ外した場合は、2つのパーレイで組んだものは1つ残るか全滅ですが、6つで組んだ方はE×Gが残ります。
2つでのパーレイベットを安定化させたやり方ですね。
さらにオッズや信頼度に応じて多様にベット高を負担させられます。
少々面倒ですが、こちらの方が実力通りにいくという感じですね。
ちょっと長かったですが、いかがでしたでしょうか。
もっとベットのテクニックを解釈し、うまくベットできるようになりたいものです。
2016年02月25日
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