2015年11月16日

コラム 「MMA、総合格闘技、UFCの観戦入門書」

UFC193「ラウジー VS ホルム」見ました?

ファイトパスやWOWOWに加入し、コンスタントにUFCをみはじめて1年ほどですが、ここ最近では最も興奮しました。


PRIDEやDREAMの消滅以降、格闘技観戦から遠ざかっていた方々も、動画をちらっと見られた方は多いのではないでしょうか。


本日は、MMA観戦のススメというものを書いてみたいと思います。


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自分がMMA(ミックスド・マーシャル・アーツ=総合格闘技)を見始めたのは、ヒクソン・グレイシーと船木や高田が戦った頃からです。

それまでは「異種格闘技戦」の様相が強く、解析、戦術、技術はまだまだ粗かったころです。


ただ、リアルタイムで見ている中で、そんなことは分からないわけです。

今回の「ラウジー VS ホルム」も、蓋を開けてみればフィジカルにさほどの差はなく、技術には大きな差がありましたね。

ラッキーパンチでもラウジーの油断でもありません。間違いなく、己の持っている武器を最大限に駆使し、戦術と技術でホルムがラウジーを支配した試合でした。


昔は、「あのハイキックはやべえ」だの「あのパンチはやべえ」だの、一発の攻撃しか見えなかったものです。

今日のMMAでは、ハイキックの封じ方やパンチの封じ方、あるいは封じられないための布石や主導権シェアを奪う争いなど、緻密化しています。


当然、「相手を倒せば(=テイクダウンすれば)有利」というのはヒクソン・グレイシーの時代から皆が分かっていることです。

ただ、テイクダウン成功の価値や失敗のリスクは、実際の価値は変わらずとも、価値観的な意味において大きく違います。
現在の方が、ひとつのオフェンスやディフェンスは、よりシビアに問われるようになってきています。


これはMMAにおける「戦局(=フェイズ)」の解析が進み、その特性や価値を理解・実感した結果でしょう。


ただ戦うだけなのですが、実はMMAは観戦初心者にとってかなり複雑な競技です。

特に競技化の進むUFCでは、演出やファイトの激しいPRIDEと比べ、退屈と感じる試合は少なくないかも知れません。


そこで、戦っている選手が何をしたいのか、狙いがなんなのかを理解することが、楽しむ鍵となります。

反対に、何がしたいか分からない選手と言うのは、非常に面白みに欠けます。


基本的に、すべての選手がしたいことというのは、有利な戦局(=フェイズ)の維持となります。

フェイズは非常に大まかに分けて、以下の3つに分かれます。


1)スタンディング・フェイズ(立って離れている状態)
2)スクランブル・フェイズ(密着している状態)
3)グラウンド・フェイズ(寝ている状態)


選手はそれぞれ、才能やキャリア(経歴)、練習量、自己の志向により、持っている武器が違います。
パンチの強い選手、キックの強い選手、投げが強い選手、寝技が強い選手etc

選手は自らの武器を最大限発揮できるフェイズへと相手をコントロールしたり、相手の苦手なフェイズへとコントロールしようとします。


では、順を追って説明しましょう。


1)スタンディング・フェイズについて

試合、ラウンドが開始するときは、必ずこの形から始まります。

ここにおいても、(1)遠い距離、(2)近い距離とのさらにフェイズは細分化されます。


遠い距離が得意な選手は、遠くから蹴りを放てたり、手が長く打撃の射程距離が非常に長い選手です。
相手の方が射程距離が長い場合、この遠い距離を維持できれば負ける可能性が少なく、効率的に自己を勝利へと導けます。

フットワークを駆使し、相手を寄せ付けないようにしながら、素早く打撃を行うと効果的です。


また、近い距離がより得意な選手は、相手の打撃をうまく掻い潜り、相手に接近する必要があります。
そのためには、追い足の速さや、近くでもパンチをよけれるディフェンス力が必要です。

さらには、近い距離でのパンチを嫌がった相手が組みついてきて、投げられる可能性もあります。


あるいは、遠い距離から一気に相手を寝かせようとし、タックルを仕掛ける選手もいます。



2)スクランブル・フェイズ

ボクシングでいう、クリンチの状態です。ここでは膂力(重いものを動かす筋力など)や体幹(バランスの強さなど)が問われます。

相手の打撃が強い場合、相手に組みつけば打撃を封じることができます。

さらに、ここが強い場合、相手を投げて良いポジションから相手に攻め込むことができます。
また、打撃を維持したい選手ならば、ここを鍛えて投げられないようにする必要があります。


競技におけるプライオリティはかなり高く、ここが強ければどうにかなる選手も多いです。

というのも、打撃が強い選手は寝かせてしまえばいいし、寝技が強い選手がいれば立った状態を維持すればいいからです。

立ちか、寝か、どちらかを選ぶのはこのスクランブル・フェイズで有利な選手と言っても概ね間違いではありません。


さらに、ここで強い選手は、タックルを含むスクランブルを仕掛けている間(数分に及ぶこともざら)、相手の攻撃を防げる可能性が高いです。

相手の攻撃機会を奪うという意味で、攻防最強の武器となります。

しかし、リスクはこれを仕掛けるのに、非常にスタミナを消耗するという点です。この配分を見誤ると、組み合いを終えた自分のみが非常に消耗している、ということもあります。



3)グラウンド・フェイズ

ここでは寝技の強い選手が有利です。

両者が地面で寝そべり、重力で体は強く密着するので、相手の体を固定して関節技を極めることができます。

打撃状態よりも強者から逃げるのが難しく、ここのレベルが低い選手は絶対絶命となります。

現行のルールでは、寝技では上から多いかぶさっている選手及び、相手の背中を抱きかかえている選手が圧倒に有利で、判定材料においてもそのようにみなされます。


身動きの取れないのは下になっている選手だからです。
上に多いかぶさっている選手が、重力を利用して殴ったり、肘を落としたりできますし、これを回避するための距離は取れません。

さらに、これを回避しようと下になった選手がもがくのは、非常に体力を消耗します。

しかし、下になった選手でも、寝技を専門にやっていた選手は、自分の上にのっている選手の腕や足をキャッチし、関節技を極めることやコントロールすることも可能です。


ここでは膂力はもちろん、肉体的な柔軟性などが問われます。

ここに不安にある選手は、速やかに立ち上がる技術を身に着け、試合中はそのように努力します。


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以上の局面を見る事ができれば、MMAの試合はまず楽しく見る事ができるようになります。

しかし、選手がどのような選手(何を得意フェイズにしているか)か分からなければ、何をしたいか分かりませんね。


そこで、予想ブログや戦績、選手のキャリアやバックボーンを見ておくことによって、非常に楽しくみることができます。


また、選手の武器など、分局的に力量を把握することによって試合の展開予想もある程度できるようになります。

お手本のように強い選手でオススメなのは、フライ級の王者「デミトリアス・ジョンソン」です。


彼は、フットワークとステップインが非常によく、長距離の打撃戦を支配する力を持っています。
相手が接近してきた場合、近距離での打撃戦には望まず、自分の得意なスクランブル・フェイズへ引きずり込みます。

遠い距離からもタックルを行えるので、相手は打撃かタックルかの二択を迫られ、対応を困難とします。
それができると、より自己の射程距離がのびるという相乗効果もあり、それを最大限に生かすような戦術を取っています。

ジョンソンが実際にグラウンドになると、相手を効果的にコントロールし、サブミッション(=関節技)を狙うか、上に乗りながら相手を消耗させることもできます。

さらに、スタミナも非常に強く、運動量が落ちることはありません。


この間、相手はほとんどジョンソンに対し攻撃を行うことをできないという、超強力な戦術となります。



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< 試合にベットしてみよう >


以上のような競技特性から、MMAの試合展開を予想することは非常に楽しいものとなります。

技術論だけを頭に入れ、相性などを予測できるようになっても、今度は選手の精神力や耐久力など、色んな要素が出てきますので、やはり予想を当てるのは難しいです。


しかし、これこそが勝負の予想の醍醐味です。

こうなると、特定の選手に対し、自分だけの着眼点、着目点などが出てきて、評価者によって選手の評価はばらつきが出ます。


MMA談義ともなると、この局面ではどうなる、パンチの差し合いでもこの選手ならタックルがあるから有利になるはずだ、などと個々が各々の意見を交換するようになります。

これはMMA観戦者にとって非常に楽しい時間でもあります。


自己の予測眼を証明しくなった場合、ブックメーカーに登録し、試合にベットしてみるのも良いでしょう。

自分の予想があった場合、それが金銭的リターンとなって返ってくるのは面白いものです。
当ブログはベットのシミュレーションブログなので、自分の自信度をベットするポイント高として表し、それが報われた場合、ポイントが増えるという喜びがあります。


実際にベットしてみて試合を観戦すると、それは面白いスパイスとなります。

たとえ技術レベルの低いファイトでも、自分の評価予想と検証をする楽しみがより顕著になります。


自分のベットしている選手なんかが逆転で負けたりしても、興奮するものです。


ただし、日本の法律では賭博は禁止です。自分も法律違反は支持できません。

ブックメーカーでお金を賭けることに関して現状の取締はありませんが、しっかり調べ、法律違反になるようなことはやめましょう。


MMAの見方や予想、感想などを楽しむなら自分がよく好んでみるブログを紹介いたします。

・アントニオ・ホドリゴ・ヌゲイラさんの日記

ほか、・「格中」さんや「UFC×ブックメーカー」さん「IT'S TIME」さん「MMAの書斎」さんなど面白いブログもあるのですが、更新は不定期です。


あとは、大体週一でポッドキャスト(音声コンテンツ)を配信してくれる「Fight Week Podcast」さんはおすすめで、これさえ試合前に聴ければ大体選手、試合予想含む大会情報は網羅できます。

みなさんご存じの「MMA ironman」さんなんかも見ておくと、選手の立ち位置や情報がたくさん入ってきます。

検索すればすぐ出てきます。


日本におけるMMAファンが増えると嬉しいので、特にUFCを敬遠してきた方なんかは是非この機会に見て欲しいなぁと思います。



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posted by nao_mma_ymt at 05:22 | Comment(0) | コラム(格闘技関連) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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