2015年11月07日

No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」 / 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ

日本のMMAメジャー興行、RIZIN発足記念

コラム 「ヒョードルは本当に最強だったのか? 〜PRIDEとUFC〜」シリーズ



No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」------------------



2006年、PRIDEの無差別級グランプリを圧倒的な強さで制したミルコ・クロコップは、翌年、鳴物入りでUFCに参戦する。

初戦は肩慣らし、格下の選手をハイキックで軽く捻ると、続くは強豪コンテンダー、ガブリエル・ゴンザーガとの試合だった。

2007年の4月、UFCのナンバーは70。ミルコの調子は間違いなく良かっただろう。


当時からミルコを熱烈に応援していた私は、UFCの舞台で海外のファンらの度肝を抜かす、PRIDEの英雄の姿を楽しみにしていた。


両者はオクタゴンの中央で向かい合い、ハーブ・ディーンのルール説明を聞く。
この間、ミルコはいつもの平静さで、相手を見据えていた。

そのまなざしから、自信、集中、覚悟、闘志の内包を感じ取れた。


試合が開始すると、ミルコはサークリングから流れを組み立てた。
柔術に長けたブラジリアンの攻撃に対しカウンターせず、ディフェンスのみで対応していく。

いつものミルコの戦術で、パンチやキックやタックルまでの手の内を、相手にすべて出させ封殺するもの。
ミルコは攻撃をしていないのに、「何もできない」と思わせる主導権奪取の思惑だ。

相手のリズムをディフェンスのみで頭打ちにさせると、十分に攻撃機会を精査したミルコが反撃を開始する。


この試合では、開始から80秒の間、ミルコはただの一発も攻撃を放っていない。


一通りゴンザーガのパンチを出させたミルコが、最初に選択した攻撃は左のローキック。
ミドルに見えるがローだ。穴が開くほどスロー再生で見たので、間違いない。

ローをキャッチした腕をゴンザーガが抱えこんだため、ミルコの足がミドルの位置まで上がる。


この試合において、ミルコが出した攻撃は、この左ローの一発のみ。
そのローキックは、がっちりとゴンザーガにキャッチされたのだった。

その後、トップからガードを攻めるはゴンザーガ、肘を複数分に渡り落とすと、ハーブ・ディーンが両者を立たせる。


ふらつく足でサークリングするミルコにいくつかのパンチでプレッシャーを掛けると、綺麗に脚を畳んで放つは株を奪うようなゴンザーガのハイ・キック。
試合前感じさせた、ミルコの強さを形成している精神の内包要素。

そのもれなくが全て、切って落とされた。


続くミルコ・クロコップの復帰戦はシーク・コンゴだったが、彼にも完敗を喫した。


―――――シリーズは全5回

No.0 「コラムを書いた経緯」
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
No.2 「ミルコ・クロコップのUFC挑戦失敗」
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
No.4 「最終章、PRIDEファイターが負けた理由と、ヒョードルの挑戦」

です。


前章
No.1 「ミルコ・クロコップのキックと技術」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214571.html

次章
No.3 「UFCとのルールの違いが、PRIDEファイターを苦しめたのか」
http://mma-pound-out.seesaa.net/article/429214705.html



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posted by nao_mma_ymt at 08:51 | Comment(0) | コラム(格闘技関連) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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